固定電話機“根強い”人気 見守り機能、スマホ連携で付加価値
2013.3.21 08:15更新
新生活が始まるのを前に、家電各社が固定電話の販売に力を入れている。スマートフォン(高機能携帯電話)の普及が進む中、固定電話は「災害時も比較的つながりやすいといった理由を背景に、市場は安定している」(業界関係者)。このため各社は、見守り機能やスマホとの連携機能といった付加価値をつけ、シェア拡大を図る。
パイオニアは2月、無線通信技術を搭載したセンサー付きライト「家族を見守るハッピーセンサー まもるとあかり」(想定価格約1万円)を発売した。1月に発売したコードレス電話と組み合わせて使用するもので、人が前を通るとセンサーが感知。その回数を電話機を通じてあらかじめ登録した連絡先に自動通知する。年間1万台の販売を計画している。
パナソニックは2月、タブレット端末付きの電話機「ホームスマートフォン」(同約4万3000円)を売り出した。
タブレットの画面で相手の顔をみながら通話したり、受信したファクスをみることができる。同社製のドアホンと連携し、来客の映像を確認するなど、セキュリティー機能も実現した。
シャープの電話機「インテリアホン」シリーズは、30~40代の間で好評だ。その要因は、スマホの発着信を子機で操作したり、通話できる機能を搭載した点。自宅でスマホをバッグなどに入れたままにしても、着信を逃すことはない。
ウィルコムは5月に、固定電話回線に接続できるPHS「イエデンワ2」を発売する予定。乾電池でも動くため、災害時も持ち運びできるのが売りだ。
総務省によると、昨年9月末の固定電話回線契約件数は5684万件で同6月末から0.2%減とほぼ横ばい。ここ数年は堅調に推移している。