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LCC向けに早朝・深夜帯を増発 京成バス、新関西国際空港会社など
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東京駅発、成田空港着の早朝・深夜帯を4便に倍増する京成バスのシャトルバス(京成バス提供) バス会社や空港運営会社が格安航空会社(LCC)の“アシスト”に動いている。京成バスは22日、東京駅から成田空港へ向かう早朝・深夜便を増やすと発表。関西空港を運営する新関西国際空港会社も、早朝・深夜帯のバスを増やす。空港へのアクセスを改善することで、早朝・深夜の発着が多いLCCの利便性を高め、自らの収入増にもつなげる。
京成バスは同じ京成電鉄グループの成田空港交通などとともに、30日から早朝・深夜に東京駅を出発する便を4便に倍増。成田発の全体の便数も23から45に増やす。このほか、深夜・早朝便では予約なしの場合を除いて、東京都心から成田へ向かう場合の料金を100円安い900円に割り引く。
LCCのジェットスター・アジアとエアアジア・ジャパンは成田が主要拠点で、早朝に出発する便が多い。今回の増便で、こうした早朝便に乗り遅れないよう利便性を高める。
成田空港をめぐっては、成田市が19日、騒音問題から午後11時までに限られている飛行時間を、悪天候などやむを得ない場合に限り、午前0時まで1時間延長すると決定。近く空港周辺の8市町と調整し、国土交通省と成田国際空港会社に方針を伝える。
ジェットスターとエアアジアは悪天候などで当日中に成田へ戻れず、機材繰りがつかずに翌日も欠航となる例が相次いでいるが、これで「かなり解消される」とみている。
このほか、ピーチ・アビエーションが主要拠点とする関空では、新関西会社がバス会社と協力。大阪駅付近などと関空を結ぶ早朝・深夜のバスを4月1日から3便増便し、午前3時3分に大阪駅付近を出発し、午前4時16分に関空へ到着する便などを加える。利用客が時間に余裕を持って移動できるようにすることで、LCCの早朝・深夜便を増やし、将来的な着陸料などの増加につなげる考えだ。