イオン、ダイエーを子会社化へ 丸紅保有株の24%、130億円で取得
2013.3.28 06:00更新
流通最大手イオンと大手商社の丸紅は27日、丸紅が保有するダイエーの発行済み株式の約29%のうち、約24%を約130億円でイオンに譲渡すると発表した。イオンは自ら保有する約20%と合わせ約44%を手中に収め、取締役の過半数を送りダイエーを子会社化する。イオンとダイエーの連結売上高の合計は6兆円を超え、セブン&アイ・ホールディングス(2012年2月期の連結売上高約4兆8000億円)などを大きく引き離す巨大流通グループが誕生する。
株式譲渡は、イオンが実施する株式公開買い付け(TOB)に丸紅が応じる形で行う。買い付け価格は、26日の終値317円より47円低い270円で合意した。
イオンは今後、物流や電子マネーなどを共通化してダイエーの経営効率化を図る一方、ダイエーの屋号やロゴマークは維持する方針だ。
イオンの岡田元也社長は27日の記者会見で「プライベートブランド(PB)商品がそれぞれあることにほとんど意味はない」と述べ、食品を中心に両社独自のPB商品を一本化する考えを表明。ダイエーのPB商品は、イオンの「トップバリュ」に統一する方向だ。
一方、丸紅は当初の狙いでは、ダイエーのスポンサー企業となり、川上の穀物から川下の小売りまでを一貫して手がける態勢を整え、総合商社の強みを発揮することだった。ただ、ダイエーが業績低迷から脱却できず、イオンにダイエーの再建を委ねることになった。
今後は、株式5%を保有して影響力を維持しながら、川上分野の食糧ビジネスなどに経営資源を集中する方針だ。ただ、イオン、ダイエーに対しては、引き続き商品供給面でサポートする。
ダイエーは2004年に産業再生機構の支援を受け、丸紅がスポンサー企業として株式の44.6%を取得。イオンは07年にスポンサーに加わり、丸紅から約15%の譲渡を受けた。イオンは主に店舗運営の分野で経営再建をサポートする一方、市場でダイエー株を買い増していた。