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ネット限定で伸びる海外旅行保険 新たな成長分野に
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インターネットでの加入に限定した海外旅行保険が伸びている。保険料は行き先や日程などにより異なるが、旅行代理店などの店頭で申し込む従来型の保険に比べてコストを最小限に抑えられるため、一般的には割安なのが特長。旅行をネットで予約する人が増えているという構造的な変化も追い風となっている。
「近年は旅行の予約でネットが伸びている。海外旅行保険も、そうした傾向に伴ってネット申し込みが増えている」。三井住友海上火災保険の加藤大輔・営業IT推進室メディア企画チーム課長はこう指摘する。
同社が2006年に発売したネット限定の海外旅行保険「ネットde保険@とらべる」は、12年度の契約件数が前年度比6%増。
店頭で申し込む保険に比べ、保険料は最大で6割程度安くなるケースもあるという。アジアを中心に短期滞在する旅行者が主な対象だ。
損害保険ジャパンが手がける「新・海外旅行保険off!」も、12年度の契約件数は前年度比で「推計10%弱伸びた」(同社)。
ネット限定の海外旅行保険には、旅行会社系の損害保険会社も参入。JTBグループのジェイアイ傷害火災保険は昨年6月、「t@biho(たびほ)」を発売した。収入保険料は当初計画を上回り、「懸念していた、JTBのカウンターで扱う従来型の保険との競合も現状は起きていない」(同社)という。またエイチ・アイ・エスなどが出資するエイチ・エス損害保険が投入した「スマートネッと」はアジアやオセアニア地域への旅行者を中心に契約件数を伸ばしている。
損害保険料率算出機構によると、海外旅行保険の新契約件数は、旅行者数の減少傾向などを背景に、06年度の547万件から11年度は489万件まで落ち込んだ。
ネット限定タイプは保険料の割安さが売りなだけに、もうけは小さいが、海外旅行保険全体が伸び悩む中では成長分野といえるため、取り扱う損保各社の期待は大きい。