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ルネサス、最終赤字1675億円 オムロン作田氏の手腕に期待

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ルネサス、最終赤字1675億円 オムロン作田氏の手腕に期待

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ルネサスエレクトロニクスの業績  経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスが9日発表した2013年3月期の連結業績は、最終損益が1675億円の赤字となり、前期(626億円の赤字)から一段と悪化した。売り上げ減に加え、人員削減などの構造改革費用に1339億円の特別損失を計上したためだ。最終赤字は発足以来3年連続で、統合前を含めると8年連続となる。

 売上高は、産業用やパソコン、家電製品向け半導体の落ち込みが響き前年度比11.0%減の7857億円だった。本業のもうけを示す営業損益は232億円の赤字(前期は567億円の赤字)となり、厳しい経済環境の中で収益改善は足踏みしている。

 ルネサスは、官民ファンドの産業革新機構とトヨタ自動車など8社が9月末までに総額1500億円を出資し買収される。2014年3月期の連結業績見通しは「中期展望を含む業績予想を策定中」(鶴丸哲哉社長)であることを理由に革新機構などの出資後に公表すると説明した。

 また、早期の経営再建に向け、会長兼最高経営責任者(CEO)にオムロンの作田久男会長を充てる人事を正式発表。鶴丸社長は続投する。鶴丸社長は作田氏について「経営者としての高い力量と経験はルネサスの力になる」と期待を示した。

 ルネサスは増資とともに、1万人規模の人員合理化や国内生産拠点の半減などの構造改革を進めている。この日、業績予想をはじめ構造改革の進展や黒字回復への道筋についてルネサス側は具体的に話すことはなかった。

 課題が山積する中、政府が出資する革新機構が大株主となり主導権を握るルネサスの再建に失敗は許されず、新たな経営陣にはより迅速で抜本的な判断が求められている。

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