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高性能のサーフェスプロ、6月7日発売 「ウィンドウズを盛り上げたい」
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新型タブレット「サーフェスプロ」を紹介する日本MSの樋口泰行社長=29日、東京都渋谷区 日本マイクロソフト(MS)は29日、タブレット端末「サーフェス」の新機種を6月7日から販売すると発表した。新型機種は高機能のパソコン用OS(基本ソフト)「ウィンドウズ8プロ」を搭載した「サーフェスプロ」で、ビジネス用途にも最適化した高性能タブレットとして売り込む。
サーフェスプロは、高性能CPU(中央演算処理装置)を搭載し、指などで触るほか専用ペンでも操作できる。参考本体価格は9万9800~11万9800円。別売りのキーボードを取り付ければノートパソコンと同様の操作性も味わえる。
サーフェスは米MSが自社開発し、国内では3月にタブレット向けに機能を特化した「サーフェスRT」を発売した。「プロ」は米国で2月に発売しているが、今回販売する日本市場モデルは事務用ソフト「オフィス」を標準搭載しているほか、記憶容量を拡大した機種も投入する。
同日、東京都内で記者会見した日本MSの樋口泰行社長は「フル(機能)パソコンとしての機能も兼ねており、これを機にウィンドウズ全体の販売を盛り上げたい」と意気込みを述べた。タブレット端末は、10年の米アップルの「iPad(アイパッド)」の発売以来、市場が拡大している。調査会社MM総研によると、2012年度の国内出荷台数は前年度比104.3%増の568万台となり、13年度も21.5%増と販売増が続く見込み。
これまでは、アップルや米グーグルのOSを搭載したタブレット製品の市場シェアが圧倒的となっており、MS側は高機能機種の投入により日本市場においても巻き返しを図りたい考えだ。
また、MSはタブレットなどのハードウエア製品の開発に注力。日本市場での投入が期待されるスマートフォン(高機能携帯電話)「ウィンドウズフォン」について樋口社長は「(日本での発売に)強い意欲を持っている」と話した。