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「パズドラ」人気の理由は? ガンホー森下一喜社長に聞く
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ガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長
「期待をしていただけることは非常にありがたいが、あまり意識していない。まだ(任天堂の)足元にも及んでいない。ものづくりの本質的な意味で追いつけるようにがんばりたい」
「パズルの手軽さと、モンスターを成長させるという長く遊べる要素を併せ持っている。また、1つのターン(操作)が5秒と短く、別のことをしながらでも、ちょこっと遊べる。こういった『お菓子感覚』が現代のライフスタイルにうまく溶け込んだのではないか」
「国内ではスマホ自体の普及率が4割程度、まだまだ伸びていく。より多くの人にゲームを提供するためには、スマホは優れたプラットフォームだ。ただ、じっくりとゲームをしたいという人も多いので、当社は今後も家庭用とスマホ向けの両軸でビジネスを展開していく」
「今後はパッケージ販売だけでなく、ダウンロードでの販売を中心とすることで、利益率は上がってくる。開発費は高いものの、娯楽としてのゲームを時代の進化に応じたサービスモデルにして提供していきたい」
「北米や欧州に力を入れたい。もともとゲーム文化の土壌があり、著作権や知的財産権がきちんと保護されていて、ビジネスがやりやすい市場だからだ。人員も多少拡充し、海外のマーケティングやプロモーションを強化する」
ソフトウエア開発会社を経て、2002年ガンホー・オンライン・エンターテイメントを創業。04年から現職。企画開発部門統括、エグゼクティブプロデューサーを兼務。ゲーム「パズル&ドラゴンズ」の制作総指揮も担った。39歳。新潟県出身。