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キヤノン、高感度の監視カメラ投入 防災・業務用需要取り込み狙う
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キヤノンは4日、監視・放送用カメラの新製品を9月中旬に発売すると発表した。高解像度のフルハイビジョン(フルHD)に対応し、従来より暗い場所でも撮影できるようにしたのが特徴。防犯・防災意識の高まりなどを背景に、監視カメラの市場は拡大しており、需要を取り込む狙いだ。
キヤノンの新製品「XU-81」(100万円)は屋内・屋外兼用で、遠隔操作でカメラの向きを左右360度、上下260度まで変えることが可能だ。従来機より性能を向上させ、月明かり程度の明るさしかない暗い場所でも被写体を撮影できるようにした。
同時に発売する「XU-81W」(120万円)は、さらに、フロントガラスの水滴を拭き取るワイパーや、強い日差しでも撮影できる機能も備えた。
いずれも20倍ズームレンズを搭載。ビルの屋上などにカメラを設置して天気や風景を写すテレビ局向けのほか、「災害状況や交通の監視などを行うカメラとしての販売も期待している」(キヤノン)。
調査会社の富士経済の調べでは、監視カメラの国内の市場規模は2012年は335億円の見込みで、15年には378億円に増加する見通しだ。欧米など先進国や中国など新興国でも需要は拡大している。
4月の米ボストンの爆弾テロ事件では容疑者逮捕の過程で監視カメラの映像が使用された。近年はそうした市街地監視など防犯向けに加え、ネットワークに接続できるIPカメラの普及によって、画像データを通じた顧客情報の活用や生産現場の把握などさまざまな用途がでてきている。
このため、ソニーが暗がりや逆光でも対象物を鮮明に撮影できる技術の開発を進めるなど、メーカー各社はシェア拡大にしのぎを削っている。