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楽天・三木谷氏「成長戦略は80点」 日本的な仕組みからの脱却必要
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インタビューに応じる楽天の三木谷浩史会長兼社長=東京都品川区 政府の産業競争力会議の民間議員を務めた楽天の三木谷浩史会長兼社長は13日、フジサンケイビジネスアイの取材に応じ、成長戦略を取りまとめた安倍晋三政権を高く評価するとともに、今後の実行力に期待を示した。
--成長戦略の評価は
「80点だ。最後のところで法人税(減税)の問題やコーポレートガバナンス(企業統治)に踏み込んだ。実行できれば90点になる。日本的な仕組みから脱却することが大事だ」
--英語力テストの必要性を主張していたが
「5~10年の中長期のタームでみると日本人一人一人の国際性が非常に大切になる。楽天も社内の公用語を戦略的に英語化している。エンジニアでも日本はコンピューターサイエンスに関係する学部の卒業生がたった2万人しかいない。米国は30万人、中国は100万人だ。日本人全体の英語レベルを上げれば世界から優秀な人材をどんどん入れることができるし、日本の企業や大学の国際性も上がる」
--安倍首相の評価は
「90点。参院選後の実行段階で待ち受けるハードルを打ち破ることができればいい。国際競争力を高めるには、日本の低い生産性をなんとかしないと」
--改革では省庁の壁もある
「ボトムアップで変えるのはなかなか難しい。首相の強いリーダーシップが必要不可欠だ。各省が横断的に規制を撤廃することと、国際テストを入れるなど個別の規制改革とを組み合わせてやってほしい」
--原発再稼働などエネルギー対策はこれからだ
「原発に反対ではないが、高い電気料金が問題だ。各地域でひとつの電力会社が独占して競争がない。自由競争の原理を導入すれば電話代と同じように、電気代も下がるはすだ」
--政府は今秋に成長戦略第2弾を策定する方針だ。産業競争力会議の民間議員はどうする
「楽天の基本は流通業や金融業。日本が発展しないと困る。何かのお役に立てるのであれば継続してやりたい。打診が来たら断らない」(早坂礼子)