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西友ネット通販、10万品目に拡大 DeNAと連携、規模の優位確保
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西友の新サービスをアピールするプロレスラーの佐々木健介さん(左から2人目)と妻の北斗晶さん(同3人目)=27日、東京都港区 西友は27日、現在約2万4000品目を扱っているネット通販事業「SEIYUドットコム」を強化、今後3年間で10万品目に広げる計画を発表した。ソーシャルゲーム(交流ゲーム)大手のディー・エヌ・エー(DeNA)と提携し、今年4月から対象地域の全国拡大を試行していたが、同日、本格的なサービスを開始。店舗がない23県も含めてネット経由の販売を増やすことにより、全体の仕入れ価格低下につながる「規模の優位」を確保するのが狙いだ。
本格開始に合わせ、親会社の米ウォルマートの販売網を生かして直輸入した「アメリカンコーナー」を開設、人気が高い米国製の洗剤や芳香剤など住関連品の品ぞろえを充実させた。
西友のネット通販は2000年にスタート。店舗近隣の住民らに店頭商品を届ける「ネットスーパー便」を展開し、忙しい主婦や、重い荷物を持てない高齢者らの利用を伸ばしていた。
今年4月には、生鮮以外の商品を千葉県の物流センターから全国配送する「Eコマース便」も始めた。
提携したDeNAは、IT技術を生かして両配送サービスの「融合」に取り組んだ。パソコンなどで選んだ商品の配送手段が、ネットスーパー便とEコマース便に分かれた場合でも、決済は1回で済むようシステムを改良し、利便性を高めた。
ネット通販は、イオンやセブン&アイ・ホールディングスなど数多くの流通小売業者が手がけている。しかし「2つのサービスを融合してワンストップで利用可能にしたのは業界初の試み」(西友の久野克宜執行役員)といい、DeNAの林光洋執行役員も「画面が切り替わるストレスとは無縁だ」と胸を張った。
両社は通販サイトのユーザーIDを共通化することで、効率的な集客や利用増を図る。
同日の会見にはプロレスラーの佐々木健介さんと妻、北斗晶さんが参加。北斗さんは「ネットだけに品数が豊富で、『お気に入りの品がない』ということはないのでは。パソコンに詳しくない私でも簡単に使えた」とアピールした。