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【キラリ!わが社の商品・サービス】カブク 3Dデータだけで商品製造

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【キラリ!わが社の商品・サービス】カブク 3Dデータだけで商品製造

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 ■プリンターなど高価な設備不要

 注目が高まる3次元(3D)プリンターを使って商品を作り、販売する。資金がなくてもアイデアさえあれば、誰でもネット上で製造・販売する“メーカー”になれるサービスが始まる。ネットベンチャーのカブク(東京都渋谷区)による3Dものづくりマーケット「rinkak(リンカク)」だ。6月19日に事前登録ユーザーを対象にしたサイトをオープン。今月中にも本格サービスを始める。

 「すでに多くの人に登録してもらっている。順調です」

 今年1月にカブクを設立した稲田雅彦社長はそう話し、プリンターで造形する商品の3Dデータが、事前登録開始から1週間程度でかなり集まったことを強調した。

 リンカク(http://www.rinkak.com)は、登録者がアップロードした3Dデータを、3Dプリンターを持つ製造会社に送って委託生産してもらい、リンカクのサイト上で販売する仕組み。注文に応じて生産するため、基本的に在庫はない。

 サービスの詳細は今後決めるが、当初は、数十個まで商品の登録は無料とする方針。売買が成立したときに、販売額の一定割合を手数料として徴収する。

 プラスチックはもちろん、陶器や金属による商品も製造可能。稲田社長によると、「アクセサリーやキッチン雑貨、文具、フィギュアなどがすでに登録されている」とし、雑貨類が中心となる見通しだ。

 3Dデータを作るには専用のソフトが必要になるが、「フリーソフトなどで20~30分勉強すれば誰でもできる」(稲田社長)という。将来的には、そうしたソフトがなくても、サイト上で簡単にデザインできるようにする。

 欧米には同様のサイトがすでにあるが、日本ではおそらく初めて。自分で作った雑貨などを登録し、販売できるマーケットサイトのデジタル版のようだが、稲田社長としては「初音ミクのようにさまざまな人が参加して作り上げていくリミックス文化を“モノ”でも実現したい」考えだ。

 3Dプリンターは、工作機械が必要だった従来の製造工程を大きく変え、メーカーの開発コストを大幅に削減できる。個人でもメーカーになることが可能なため、リンカクのようなサービスが、今後さらに増えそうだ。(池誠二郎)

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