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アサヒビール、発泡酒生産1割増 景況感改善、品質向上が追い風

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アサヒビール、発泡酒生産1割増 景況感改善、品質向上が追い風

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 アサヒビールが今年の発泡酒生産を当初比で約1割増やすことが5日、分かった。主力商品で想定を上回る販売が続いているためだ。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による景況感の改善を背景に、「第3のビール」に飽き足らなくなった愛飲家が味や機能性で勝る発泡酒に回帰しており、同社も需要増への対応を本格化させる。

 増産するのは、糖質ゼロが特徴の主力商品「アサヒスタイルフリー」。今月から現在6工場の生産態勢を、吹田工場(大阪府吹田市)を加えた7工場態勢とし年間販売目標も年初の1140万ケース(1ケース=大瓶20本換算)から約1割増の1250万ケースへ引き上げる。

 発泡酒市場は、2002年をピークに10年連続でマイナスが続いていた。酒税の安い「第3のビール」の登場により、「家計にやさしいビール類」としての存在意義が薄れたためで、昨年6月にはサントリー酒類が発泡酒事業から撤退した。

 だが、アベノミクス効果で、高級商材を中心に消費が順調に推移。総務省がまとめた5月の消費者物価指数(CPI)は、総合指数が7カ月ぶりに下げ止まった。

 ビール大手5社の5月のビール類出荷量でも、ビール(前年同月比6.0%増)と発泡酒(2.5%増)の増加率が第3のビール(1.5%増)を上回っており、デフレ一辺倒の潮流に変化がみられる。

 発泡酒が見直されているのは第3のビールより味がビールに近いからだ。また、最近は糖質ゼロなど機能性の高い商品も出ており、品質が向上している。同社は「価格ではなく価値を重視して商品を選ぶ消費傾向が強まっている中で、発泡酒は品質の割に価格がリーズナブルな点が評価されているようだ」と分析している。

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