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鉄道・ホテル「キャラもの」で集客 ハーロック、くまモンなどモチーフ

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鉄道・ホテル「キャラもの」で集客 ハーロック、くまモンなどモチーフ

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アニメ「キャプテンハーロック」をイメージした客室を堪能する原作者の松本零士さん=18日、東京・台場のホテルグランパシフィックル・ダイバ  夏休みを控え、鉄道・ホテル各社が相次いで「人気もの」を前面に打ち出したサービスを提供している。知名度の高いキャラクターを集客の材料にすることで利用者の開拓・定着を図り収益アップにつなげる狙いがある。

 京浜急行グループのホテルグランパシフィック(東京都港区)は18日、東京・お台場のホテル「ル・ダイバ」で、東映やJTBと共同展開する人気アニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」をモチーフとした客室を報道陣に公開した。9月公開予定の新作映画のPRの一環で、20日から約5カ月間、限定1室(3人利用時で1人1万4000円~)を提供する。

 ホテル側にとって、こうした特別な客室は「ホテルの知名度向上だけでなく、客室の稼働率向上に効果がある」(遠藤竜也主任)とメリットは大きい。

 実際、同ホテルはこれまで、「機動戦士ガンダム」の客室を展開したが、稼働率は8~9割と好評だった。今回の企画では「フランスから予約も入った」(同社)といい、訪日外国人の集客も期待できるとみて、ガンダムに続く“二匹目のドジョウ”を狙う。

 こうした客室サービスは、ホテル各社に広がりつつある。

 三井不動産グループの三井ガーデンホテル熊本(熊本市中央区)は、地元・熊本県のゆるキャラ「くまモン」のグッズにあふれる客室を昨年5月から展開する。

 室内のグッズの一部は利用客が持ち帰ることも可能で、「若い女性を中心に稼働率は7割台と好評」(担当者)。6月からは客室数をさらに5室増やした。

 一方、落ち込む観光客の取り戻しに動いたのが東急グループの伊豆急行(静岡県伊東市)。今月16日から赤城乳業(埼玉県深谷市)の人気アイス「ガリガリ君」をデザインした特別電車を8月末までの期間限定で、熱海-下田駅を原則1日2往復、運行する。

 同社は「夏休み期間中の集客増を期待している」といい、伊豆方面の観光客回復を今回の“助っ人”に託した。

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