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牛尾治朗氏 財界高齢化に懸念 「経団連会長、60代でいい」
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記者団の質問に答える日本生産性本部の牛尾治朗会長=29日、東京都内 来年6月に任期切れとなる経団連の米倉弘昌会長(76)の後任人事をめぐり財界長老から若返りコールが相次いでいる。元経済同友会代表幹事で日本生産性本部の牛尾治朗会長(82)は29日、記者団の質問に応じ「60代でいい」と発言。元経団連会長で国際協力銀行の奥田碩総裁(80)も26日の会見で「若い世代が率いていく形になれば一番いい」と世代交代を促した。情報技術(IT)が進展するなか、めまぐるしく変わる国内外情勢に対応するには迅速な意思決定に加え、体力も必要で“財界トップ”はできるだけ若い人が望ましいという見方だ。
次期経団連会長について牛尾氏は「海外に行く回数が多いから体力的なものもある。70歳までが大事な線だ」と語った。奥田氏は「財界の老化はだいぶ進んでいる」と指摘した。牛尾氏は1995年に64歳で同友会代表幹事に就いた。奥田氏も99年に66歳で旧日経連会長に就任。日経連と統合し日本経団連の初代会長に就任した2002年当時も69歳だった。
だが、現在の財界トップの仕事は両氏の時代とは比べものにならないほどハードだ。インターネットの台頭で情報の量や波及力が増大し、民間外交や会議で国内外を飛び回る回数も増えている。米倉氏は09年に73歳で経団連会長に就任し精力的に仕事をこなしているが、一昨年と昨年の年末に体調を崩して入院加療を余儀なくされたのは激務が引き金になったとみられる。
米倉氏が次期会長について製造業出身者を示唆したため、最有力候補は筆頭副会長を務める日立製作所の川村隆会長(73)とされる。川村氏はフジサンケイビジネスアイの取材に「高齢の私が出る幕ではない」と語ったが、日本商工会議所の岡村正会頭(75)が後任に新日鉄住金の三村明夫相談役(72)を選んだ際、「物理的な年齢で若さをはかってはならない」と強調した。「肉体と精神年齢は違う」(有力財界人)との声もある。「人事はノーコメント」と話す米倉氏の後任は年内にも決まる見通しだ。(早坂礼子)