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【クルマ人】あり得ない早さで開発された「カローラHV」 もう一度ナンバー1狙う
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トヨタ自動車は6日、同社を代表する大衆車「カローラ」のハイブリッド車(HV)を発売した。同社の小型HV「アクア」のシステムを活用し、ガソリン1リットル当たりの走行距離を33.0キロまで高めた。
価格はセダンの「カローラアクシオ」が192万5000円から、ワゴンタイプの「カローラフィールダー」が208万5000円から。昨年5月の全面改良からわずか1年2カ月でHVを追加した“早わざ”の理由やカローラHVの魅力を製品企画本部ZE主査の中村寛氏に聞いた。
「昨年、11代目カローラを発売した当初は、1500ccエンジンに150万円がカローラの相場だと思っていたので、『アクシオ』で190万円を超える価格は高いと思っていた。ガソリン車で燃費を追求することを優先した。だが、予想以上に技術の先進性、燃費、環境性能に対するお客様の関心が高まっていて、(価格も)許容範囲だろうと確信が持てるようになり、1年2カ月で急きょ開発する運びとなった」
「11代目カローラは2008年に企画が始まったが、その時点から5~6年のモデルライフのどこかでHVを追加しなければいけないと思っていた。ハイブリッドシステムを載せるときにはレイアウトをこうしよう、と決めた上で企画を進めてきたので、普通ではあり得ないような早さでHVの発売にこぎつけた」
「みていない。カローラユーザーに比較車種を聞くと、フィットは上位ではなく、アクアやプリウスが上位を占めているからだ。車の車格も違う。ただ、HV市場が盛り上がってお客さまの関心が高まれば、あとは商品性の勝負になる。カローラとフィットを比べた上で、カローラの方が商品性が高いと思っていただけたらカローラを買っていただけると思うし、その逆もある」
「プリウスやアクアは先進性技術が詰まった車である一方、カローラは視界や乗降性、荷室の広さなどで使いやすさをしっかり抑えた上でHVユニットを入れた。HVを旗艦車種に設定したのは、(高級セダン)『クラウン』に次いでカローラが2車種目となる。普通の車にHVが入ったのはHVが普通の技術になってきた証だ」
「車格でも価格でもカローラはプリウスとアクアの中間に位置づけられ、今回は気持ちよく収まっている」
「カローラが1966年に初代を出してから、長らく車名別販売で首位を維持したが、残念ながらプリウスにその座を譲っている。(トヨタ、トヨペット、カローラ、ネッツの)4つの販売チャネルすべてで販売する車がなかった時代と、プリウスやアクアのように全チャネルで販売する車がある現代では若干状況が異なるが、個人的にはカローラでもう一度、車名別ナンバーワンを取りたい。そういうことでは、今回のHV追加はホップステップジャンプの1歩目だと思っている」
「そういう思いはある」