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「スバルXVハイブリッド」増産前倒し 富士重、上期国内生産が過去最高へ
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販売が好調な富士重工業の「スバルXVハイブリッド」の電池を載せる工程。今月から増産を始めた=4日、群馬県太田市の同社群馬製作所矢島工場(古川有希撮影) 富士重工業が、6月に発売した同社初のハイブリッド車(HV)「スバルXVハイブリッド」の生産を従来の2倍に当たる月2000台に引き上げたことが4日、分かった。受注が想定以上に好調で、10月に予定していた増産開始を1カ月前倒しした。また同社は同日、2013年度上期(4~9月)の国内生産台数が前年同期比13.4%増の30万9000台に達し、過去最高になるとの見通しを明らかにした。
XVハイブリッドの受注は8月25日までに計9200台にのぼり、納車は契約時から5カ月待ちの状態となっている。電気モーターが加速を補助する他社にないシステムへの評価が高く、受注が伸びたという。秋には米国への輸出も計画している。
発売当初は販売目標を月550台に設定していたため、生産のスタート時の計画は月産600台規模だった。蓄電池や電気モーターなどの重要部品の確保にめどが立ったことから、群馬製作所の矢島工場(群馬県太田市)で増産体制に入った。
さらに、主力車の好調な販売が国内や米国で続いているため、群馬製作所の本工場の年産能力を8月下旬に16万5000台から18万台に強化した。
エンジンなどの部品を取り付けるラインを延長するとともに、台車を活用して作業員の動作を短縮するといった作業工程の見直しなどで実現したという。
同社は米国での生産能力を現在の年27万台から40万台に引き上げる計画を持つが、実現は3年余り後の16年末の予定。
今回の能力増強でも生産が追いつかない状況は解消されない。群馬製作所の笠井雅博所長は「工場の敷地に余裕はないが、さらに(能力増強が)できるかどうか知恵を絞りたい」としている。(古川有希)