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「ワン・ソニー」旗艦モデルで迎撃 新スマホ、カメラ機能強化で自信

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「ワン・ソニー」旗艦モデルで迎撃 新スマホ、カメラ機能強化で自信

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 ソニーは13日、スマートフォン(高機能携帯電話)の最新旗艦モデル「エクスペリアZ1」を国内で初公開した。「(部門の垣根を越えて技術を持ち寄る)『ワン・ソニー』の結実」(ソニーモバイルコミュニケーションズの鈴木国正社長)とアピール。米アップルの新製品「iPhone(アイフォーン)5s」と「5c」に対抗する。

 「Z1」は国内では今秋投入される見込み。ソニーがカメラの開発で培ってきた最新鋭の技術として、約2070万画素の撮像素子(イメージセンサー)や画像処理エンジン、広角レンズを搭載した。交流サイト(SNS)上での撮影中の動画のリアルタイム配信やシャッターを押した前後1秒の計61枚高速連写など、撮影を楽しむための機能も盛り込んだ。

 鈴木社長は同日の発表会で、「カメラからスマホを再定義した。われわれの信念は明確に市場でも評価されるだろう」と、シェア拡大に自信を見せた。

 調査会社のIDCジャパンによると、2013年4~6月期の国内スマホ出荷台数は前年同期比26.8%増の653万台。このうちアップルのシェアは36.1%と、7四半期連続で首位を維持している。ソニーは20.6%で、前四半期の3位から2位にランクを上げた。NTTドコモが機種を絞り込んで販売する「ツートップ戦略」の援護が奏功した。

 ただ、ドコモは今月20日からアイフォーンの販売を始めるため、ソニーにとっては逆風となる。鈴木社長も「アップルは引き続き強いだろう」と気を引き締める。打倒・アップルに向けて、ソニーはドコモ以外も含め、通信事業者との連携を模索。スマホと組み合わせて使う周辺機器も充実させる計画だ。

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