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【直球緩球】「生産と販売の交流進める」マツダ社長 小飼雅道氏
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--6月に社長に就任して見えてきた課題は
「生産部門と販売部門の人的交流が十分でない。もう少し、交流というか、一体活動があっても良い。2年後、5年後の車の姿を出し合うと、もっと新しい企画が生まれるはずだ。合同で商品化、生産する姿を描いていく。互いに遠慮のない体制を作りたい」
--小型の戦略車「アクセラ」の発売が間近だ
「当社の最量販車種。世界で年間約46万台(平成19年)を売り上げた。価格の手ごろ感もあるので、マツダファンを増やせる車だ。ガソリン車の(1リットル当たりの)燃費性能は、新開発の排気量1500ccのガソリンエンジンで19・6キロを達成した。低燃費技術『スカイアクティブ』を載せたこともあり、従来モデルに比べ燃費性能を25%改善した」
--アクセラはハイブリッド車(HV)も出す
「国内での販売比率は、ガソリン車よりも多くなる。国内市場の主力がHVになってきており、ハイブリッド技術をトヨタ自動車から供与を受けたのもこのためだ。ただ、価格は高くなる見込みだ」
--海外では工場のあるタイでの販売が落ちている
「新車購入の税優遇措置が終了したこともあり、限られた台数を奪い合う構図ができている。年内にもスカイアクティブを投入して商品力を高め、昨年並みの台数を確保したい」
--国内での生産比率が高く、輸出面で為替の影響を受けやすいのでは
「来年初めにはメキシコ工場で生産が始まる。27年度の世界販売目標170万台(24年度は123万台)を達成するための増産投資との位置づけだ。販売は欧州、日本、北米、東南アジアなど分散しており、為替の変動には対応できると自負している」(飯田耕司)