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自動車8社、8月の国内生産8.1%減 64万1989台
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8月の生産・輸出・販売実績
自動車大手8社が25日発表した8月の国内生産台数の合計は前年同月比8.1%減の64万1989台と、12カ月連続で減少した。エコカー減税の反動減で、昨年に比べ需要が減っていることが大きい。トヨタ自動車が3カ月連続で減少するなど6社がマイナスとなった。
一方、日米で主力車「インプレッサ」などの販売が好調な富士重工業は、8月下旬から年産能力を16万5000台から18万台まで向上するなど、増産が続いている。三菱自動車は、日産自動車と共同開発し、6月に発売した軽自動車の生産を一手に引き受けていることもあり、4カ月連続で生産が伸びている。
国内販売は、軽の販売が好調な日産、ホンダなど4社が増えたが、トヨタが大きく減らした。
海外生産の合計は3.5%増の126万4130台だった。昨年7月にスズキのインド子会社「マルチ・スズキ」のマネサール工場(ハリヤナ州)で、従業員による暴動が発生し、8月以降も生産停止していた反動が、8社合計の海外生産の増加を押し上げた。
加えて、緩やかな経済成長が続く米国での販売が好調なことも大きく、日産の海外生産は、6.2%増の31万7955台と8月単月として過去最高を記録した。
ホンダは、タイでの生産が落ち込み全体ではマイナスだったが、米国生産は、12.2%増の12万1208台とすべての月を通じて過去最高だった。
海外販売は、トヨタが6.2%増の62万2000台と5カ月連続で増加し、8月の過去最高を更新。
好調な米国販売が、タイや中国での販売減を補った。日産も欧州の販売減を、好調な米国、メキシコが補い、1.9%増の34万4941台と8月として過去最高となった。