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シーテックきょう開幕 4K+有機ELで巻き返し

ニュースカテゴリ:企業の電機

シーテックきょう開幕 4K+有機ELで巻き返し

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 1日から5日に千葉市の幕張メッセで開かれるアジア最大級のデジタル家電やIT(情報技術)の展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン2013」では、ソニーとパナソニックが高精細映像技術「4K」の有機EL(エレクトロルミネッセンス)テレビを国内で初出展するなど、技術の進化や対応機器の広がりを競う。

 4Kは来年にもテレビの試験放送が始まるうえ、2020年の東京五輪で一気に普及するとみられ、各社は4Kを軸にした高付加価値路線に活路を求めている。

 「夜景の暗い部分もくっきりと見えるでしょう」

 シーテック開幕を翌日に控え30日に開かれた報道陣向けの内覧会。東京タワーや六本木ヒルズの空撮映像を映し出す56型4K有機ELテレビを前に、ソニーのテレビ担当者は胸を張った。

 同社と有機ELパネルの共同開発を進めるパナソニックも自社ブースの真ん中に、4K有機ELテレビを設置し、業界をリードする技術を披露した。

 ソニーや東芝は今年の夏商戦で、4Kの液晶テレビの品ぞろえを拡充。今年はシャープやパナソニックなどの新規参入も相次いでおり、「4K元年」ともいわれている。

 市場成長を下支えするのが、コンテンツ制作のための機器だ。ソニーとパナソニックは、4Kで撮影できる業務用カメラや家庭用ビデオカメラに力を入れる。ソニーは世界4カ国に4Kの映像制作を支援する施設を開設し、映画監督やカメラマンに4Kならではの映像作りを身近に感じてもらうための取り組みを進めている。

 このほか、パナソニックは電子カルテのソフトと、レントゲン写真などの画像システムを搭載した医療現場向けの4Kタブレット端末なども展示し、4Kの水平展開を進めている。

 一方、テレビ事業の黒字化を急ぐ東芝が目を向けるのは、編集スタジオなどのプロ向けだ。

 同社は今回のシーテックで、40型と50型の4Kテレビの試作機を国内初出品する。ブースでは、加工ソフトで写真をより美しく編集する作業のデモを披露し、まとめて複数台を売り込むことができるプロ向けの販売を強化する姿勢を打ち出した。

 調査会社のNPDディスプレイサーチによると、4K液晶テレビの世界市場規模は12年の約9600台から、17年には約2273万台へと爆発的に伸びる見込み。

 日本では、サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会が開かれる来年にも、4Kの試験放送が実現する見通しで、電機各社の販売競争は早くも熱を帯び始めている。

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