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カーナビ、高付加価値で収益増 スマホ連携強化・新型HUD投入
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価格が下落しやすい市販向けカーナビの収益力を高めようと電機各社が据え置き型カーナビの付加価値向上に力を入れている。スマートフォン(高機能携帯電話)との連携強化のほか、ヘッドアップディスプレー(HUD)との組み合わせによる安全運転支援を提案し、需要の取り込みを競っている。
「従来のカーナビの概念を脱却し、もっと安全でさらに便利な商品を提供していきたい」。富士通テンが8日、東京都内で開いた市販カーナビ「イクリプス」の新製品発表会。川村昌史専務はこうあいさつし、新製品の拡販に意欲を示した。
同社はこの日、イクリプスと連携させて使うスマホ用音声検索アプリケーション「カラフル」(無料)の提供を11月上旬に始めると発表した。話し言葉を正確に認識し、検索結果を音声で知らせてくれるのが特徴。
例えば「近くの空いている駐車場を教えて」と質問すると、「6件見つかりました。現在地から1キロ先に○○駐車場があります」と回答。それに対し「そこに行く」と言うだけでカーナビに目的地が自動転送される。
運転中のリアルタイム情報が簡単に手に入るようにすることで、イクリプスの新製品6機種(想定価格約6万~17万円)の販売に弾みをつけたい考え。6機種で月2万4500台の販売を目指す。
これに対し、HUDとのセット販売に力を入れるのは、パイオニアやパナソニックだ。市販向けでは昨年7月、他社に先駆けて発売したパイオニアはこの秋商戦で、HUDに対応する機種を普及価格帯のカーナビ「楽ナビ」にも広げる。今月中旬に売り出すHUDの希望小売価格は6万3000円と、高級モデルの10万5000円と比べ購入しやすい価格に抑えた。
パナソニックも今月下旬、市販向けHUD(想定価格約6万円)を投入する。フロントガラスの手前に設置することで、右左折の案内やインターチェンジの分岐など「運転に必要な情報をわずかな視線移動で確認できるため、安全性が高まる」(同社)とアピールしている。