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宇宙葬、米企業相次ぎ参入 エリジウムスペース 予約受け付け開始

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宇宙葬、米企業相次ぎ参入 エリジウムスペース 予約受け付け開始

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 遺骨を宇宙に埋葬する「宇宙葬」サービスを展開している米ベンチャーが、日本市場に相次いで参入している。エリジウムスペースは今月1日、宇宙葬サービス「記念宇宙葬」の予約受け付けを開始した。料金は1990ドル(約19万円)で、先行する米セルスティスの半分以下。来夏の打ち上げまでに、日米で計100件程度の予約を目指している。

 顧客は同社から送られてくる約1センチ角のアルミニウム製カプセルに遺灰(灰になった遺骨)の一部を納めて返送する。カプセルは10センチ角の超小型衛星に入れられて、ロケットに搭載される仕組み。

 人工衛星は地球の周回軌道に乗ると数カ月間から1年程度は、1時間半に1周のペースで地球を周回。スマートフォン(高機能携帯電話)用の専用アプリケーションを通じて、人工衛星の現在地を確認し、故人をしのぶこともできる。人工衛星はその後、大気圏に突入し、遺灰は文字通り「流れ星」となって燃え尽きる。

 日本参入を決めた理由について、同社の金本成生事業開発担当取締役は「『終活』に熱心で葬儀への意識が高いことから、宇宙葬も受け入れられやすいと考えた」と説明する。

 日本ではサービス開始から3日目に1件目の申し込みがあったという。今後は葬儀社との業務提携により、葬儀のオプションメニューに加えてもらうなどして、需要を喚起していく計画だ。

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