ニュースカテゴリ:企業
メーカー
鉱山不振、コマツ営業減益 9月中間、日立建機は増益
更新
建設機械大手のコマツと日立建機は28日、2013年9月中間連結決算を発表した。資源価格の下落を背景に東南アジアなどで鉱山機械の販売が大きく減少。コマツは減収・営業減益となり14年3月期の通期見通しも下方修正した。一方、日立建機は商品構成の違いなどから営業増益を確保し、明暗を分けた。
コマツの中間決算は、売上高が前年同期比0.6%減の9251億円、営業利益が2.1%減の1089億円。記者会見した藤塚主夫最高財務責任者(CFO)は「大変厳しい半年だった」と振り返った。
業績の足を引っ張ったのが、アジアや中南米などでの鉱山機械の販売減少だ。中でもインドネシアでは、石炭鉱山需要の減少に加え、急激な通貨安で顧客の購買意欲が減退。タイなどを含むアジアの売上高は前年同期に比べて約3割落ち込んだ。
円安による収益の押し上げ効果に加え、東日本大震災の復興需要が続く日本や中国での販売はプラスになったが、補いきれなかった。
藤塚CFOは「下期中にいい話は出ないだろう」と述べ、資源価格が下落している間は鉱山機械の需要回復は見込めないとの認識を示した。
このため14年3月期の業績見通しについて、売上高を従来予想より1900億円少ない前期比1.3%減の1兆8600億円、営業利益を950億円少ない0.8%減の2100億円に引き下げる。
一方、日立建機の中間決算は売上高が前年同期比0.8%減の3737億円と前年を割り込んだが、営業利益は19.6%増の250億円と増益を達成した。
鉱山機械の販売はアジアや北米で減少した。ただ、同社は鉱山機械のうち大型ダンプを得意とし、「(中小型の)コマツや米キャタピラーと製品レンジが違う」(幹部)ことなどから、他社ほど業績に大きな影響を与えなかったとみられる。
震災からの復興需要を背景に国内ではビルや橋の建設に使われるクレーンが好調に推移。シェアトップの英国を中心に欧州での建機販売が持ち直したことなども後押しした。
売上高 営業利益 最終利益
コマツ 9251(▲0.6) 1089(▲ 2.1) 788( 19.2)
日立建機 3737(▲0.8) 250( 19.6) 106(▲33.6)
※単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率%。▲はマイナス