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JT、たばこ事業抜本縮小 国内4工場閉鎖、1600人削減も

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JT、たばこ事業抜本縮小 国内4工場閉鎖、1600人削減も

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たばこ工場閉鎖や従業員削減を発表する日本たばこ産業(JT)の佐伯明副社長(右)=30日、東京都港区  日本たばこ産業(JT)は30日、たばこ事業を抜本的に縮小すると発表した。たばこ製品の製造を現在の6工場から北関東工場(宇都宮市)など4工場に集約、原料工場1カ所も含め、計4工場を閉鎖する。

 事業所も廃止を含めた見直しに着手するほか、大規模な人員削減にも取り組む。健康志向の高まりなどを背景に、たばこ市場は縮小を続けており、同社は事業のスリム化で難局を乗り切る構え。

 閉鎖するのは、たばこ製品の製造を手がける郡山工場(福島県郡山市)と浜松工場(浜松市)、葉タバコの乾燥作業などを行う原材料工場の平塚工場(神奈川県平塚市)、吸い口の巻紙を印刷する岡山印刷工場(岡山市)の計4工場。平塚工場は2016年3月末、他3工場は15年3月末で閉鎖する。

 また、部分的に工場機能のあった東日本原料本部(福島県須賀川市)の役割を原料調達に一元化するほか、自販機の開発などを行う特機事業部(兵庫県明石市)も廃止する。

 営業拠点についても、これまで25カ所あった支店を15年4月に、本社から一部権限を委譲した「支社」として15カ所に集約。支店の傘下にあった179カ所の営業拠点も97カ所に縮小する。また、今回の体制縮小に伴い、希望退職を募るなどして、国内たばこ事業部門などで1600人規模の人員削減に取り組む。

 健康志向の高まりなどを受けた喫煙率の低下で、国内のたばこ市場は1996年度をピークに約4割縮小。昨年度の販売本数は1951億本だった。国内の工場も、民営化された85年当時の35カ所から徐々に統合され、現在は6工場体制になっていた。

 30日会見した佐伯明副社長は「今後も市場の縮小が想定される中、持続的な成長を実現するため、事業基盤の強化を図った」と説明した。

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