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日産・三菱自、EV開発などで提携 競争力強化、ルノー含め関係拡大

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日産・三菱自、EV開発などで提携 競争力強化、ルノー含め関係拡大

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 日産自動車と提携先の仏ルノー、三菱自動車は5日、電気自動車(EV)の商品開発やセダン生産などで提携すると発表した。販売や生産の具体的な時期は今後詰める。日産と三菱自は、軽自動車の共同開発や、高級セダンの相手先ブランドによる生産(OEM)などで提携関係にあるが、新たにルノーも含め、提携関係を拡大する。開発コストを下げ競争環境が激しさを増す世界の自動車市場での勝ち残りを目指す。

 日産と三菱自は、2011年に軽自動車を共同開発する折半出資の新会社「NMKV」を設立。三菱自の水島製作所(岡山県倉敷市)で生産し、日産が「DAYZ(デイズ)」、三菱自は「eKワゴン」として個別に販売している。

 今回、共同開発の軽自動車をベースに、低価格の乗用車を開発し、世界で販売する。新興国やアフリカなどが念頭にあるとみられる。合わせて低価格の軽ベースのEVも開発する。これとは別にEVは、ルノーも含め、3社で最新の車台の共用も手がける方針だ。

 また、三菱自は、ルノーの車両をベースにした新型セダン2車種をルノーからOEM調達する。韓国・釜山のルノー・サムスン工場で生産した中型セダンを北米向け、小型セダンを、世界展開する車種としてそれぞれ調達する。

 三菱自は、日産から「ディグニティ(日産名シーマ)」、「プラウディア(同フーガ)」をOEM調達しているが、国内向けのみだった。経営再建に向け、車種を絞り込んでいたが、拡大する北米市場向けのセダンをルノーから調達することで、車種を増やす。

 三菱自動車は6日に中期経営計画を発表するが、今回の提携が盛り込まれる見通し。

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