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【挑む】訪問美容サービス・高橋一成社長

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【挑む】訪問美容サービス・高橋一成社長

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 ■介護施設へ美容師派遣、出張ヘアカット

 介護施設や介護を必要とする個人宅に美容師を派遣している訪問美容サービス。設立1年とまだ若い会社だが、早くも関東中心に1都7県でサービスを提供し、全国展開の目標に近づいている。高橋一成社長は美容業界で働いてきた経験から、「不況に苦しむ業界の活性化や美容師の雇用確保に貢献したい」と思いを語る。

 --事業の現況は

 「介護施設は2000円、個人宅は約3000円プラス出張費でヘアカットのサービスを提供している。施設の6割は認知症などを抱える高齢者向けのグループホームで、およそ18人ぐらいが入居するうちの約6割が利用している。約40人の美容師が登録し、計180弱の施設を回っている」

 --訪問美容を始めた理由は

 「日本にはすごく多くの休眠美容師がいる。その中で他業種に転職した方ではなく、産休などで仕事を一時離れた方に雇用を振り向けたいと考えた。一方で、超高齢社会の福祉に貢献し、入居者に生活の『張り』を感じてもらいたいとも思い、大学の同級生と2人で起業した」

 「大学卒業後に美容室チェーンで働き、新規事業の育成などを経験した。業界ではリーマン・ショックの影響もあり、髪を切る周期が平均45日から60日に広がっていた。低価格サロンの台頭で単価下落も激しかった。業界がこのまま『待ち』の姿勢ではいけないと思った。美容師法で美容師が健康な方の元へ行ってカットすることはできないが、美容室に行くのが困難な介護施設は特例で認められている。それまでのOLや主婦ではなく、シニア層をメーンターゲットにしようと思った」

 --設立から1年がたった

 「もともと起業志向は強く、ゼロからのスタートだったがやってみないと分からないと前向きに思ってきた。最初は自分に合った時間のペースで生活したいとの個人的な思いも強かったが、今はちょっと考え方も変わってきている。登録していただいている美容師をみて、安定収入を得られるようにしたいとの思いがより強まった」

 --この分野にも競合は多い

 「現状では専業ではなく、各地の美容室が店での業務の傍らに派遣している場合が大半で、規模も小さい。そうではなく専業として全国をカバーしたい。宅配便をイメージしている。介護施設は2012年時点で全国約9万カ所もあるとされる。約6割の入居者が髪を切った場合、1施設当たりの収入は1万5000円なので、年間12回カットすれば160億~170億円の市場規模がある計算だ」(井田通人)

                   ◇

【プロフィル】高橋一成

 たかはし・かずなり 関東学院大経済卒。アルテサロンホールディングスなどを経て、昨年10月訪問美容サービスを設立し、現職。28歳。新潟県出身。

                   ◇

【会社概要】訪問美容サービス

 ▽本社=千葉県市川市本塩18-13

 ▽設立=2012年10月

 ▽資本金=500万円

 ▽従業員=2人

 ▽事業内容=介護施設などへの出張美容サービス

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