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「ドラクエ」スマホでもOK 操作性に配慮し新たに縦型対応も
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ゲーム大手のスクウェア・エニックス(東京都新宿区)は、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズを、年内にもスマートフォン(高機能携帯電話)とタブレット向けに配信開始する。
家庭用ゲーム機や携帯型ゲーム機向けに累計6200万本以上を出荷した国民的なゲームが、普及が進むプラットホーム上で楽しめるようになるとあって、同シリーズの藤本則義プロデューサーは「過去に遊んだ人だけでなく、これで触れるのが初めてという人にも『ドラクエ』を遊んでもらえるのでは」と期待する。
今回スマホやタブレット向けの配信が公表されたタイトルは、昭和61年に発売された第1作から、平成18年登場の「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」までの8タイトルと、完全新作の「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」。
プレイステーション2向けだった「ドラクエVIII」は、他のハードでの展開は今回が初めてで、スマホ画面の高精細化が進んでいることもあって「PS2の時よりも美しいグラフィックで遊べます」(藤本プロデューサー)と自信をのぞかせる。
テレビとは違う縦型となるゲーム画面も、操作性に配慮して新たに作り込んだ。「スマホでは5分で遊び終わるようなゲームが主流となっていますが、だからこそ本格的なRPG(ロール・プレイング・ゲーム)に関心を持ってもらえると思います」(同)。
8シリーズの投入期間も可能なかぎり短くして、市場の移り変わりが激しいスマホ向けソフトの市場で存在感をアピールする。スマホというプラットホームを得て、国民的なゲームがさらに広がりを見せそうだ。(谷口隆一)