“黒船”EV普及へ「アクセル」 BMW参入で活気、価格競争激化
更新官民挙げ支援策整う
だが、ここにきてEV充電器の設置台数を増やそうと、政府や大手4社が補助金を出すなど、官民挙げた支援策が整ってきた。充電設備が整えば、ユーザーの不安が解消される。「(普及に向けアクセルを踏むには)今がいいタイミング」(ハリス社長)なのは確かだ。
BMWは、量産車では世界で初めて車台に炭素繊維強化樹脂を用い、スチール製より50%の軽量化に成功。製造工程で100%再生可能エネルギーを用いるなど、環境問題に関心の高い消費者にアピールする戦略だ。
来年には、独フォルクスワーゲンが日本でもEVを発売する予定。トヨタがハイブリッド車(HV)「プリウス」の価格を下げてHV市場が一気に拡大したように、海外勢参入で価格競争が激化すれば「EV普及元年」となる。(田辺裕晶)
