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【未来へ駆ける 東京モーターショー2013】(下)
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□電機メーカー、車載市場に攻勢
■進むIT・電動化 業界超え連携
「第43回東京モーターショー」では、積水ハウスと東芝、ホンダの異業種の3社がユニークな合同ブースを出展した。「スマート・モビリティー・シティー2013」と題したこの展示ブースは、住まいと家電、クルマがつながる未来の暮らしを表現したものだ。
◆スマート計画提案
3社が掲げたスマートコミュニティーは、ITを活用し電力や交通、生活情報など、あらゆるインフラの統合的な管理と最適な運用をめざす。その軸となるのがクルマと住宅だ。
国内外36カ所でスマートコミュニティーのプロジェクトを展開する東芝の田中久雄社長は「住まいとクルマのノウハウを持つ2社と組み、多角的な技術視点でスマートコミュニティーを実現したい」と述べ、業界を超えた連携の意義を強調した。
クルマや住まいの“スマート化”において、電機メーカーの役割はますます大きくなっている。各社ともビジネス拡大を目指している。
三菱電機は東京モーターショーに、電気自動車(EV)の試作車「EMIRAI2(イーミライツー)」を出展した。3台のモーターを搭載し、走行性能を高めた4輪駆動EVの「xEV(エックスイーブイ)」と、センサーや映像処理技術で運転の安全性・利便性を高めた「xDAS(エックスダス)」は、電機メーカーらしい視点が生かされたものだ。
自動車機器事業本部長の大橋豊常務執行役は「環境、安全・安心、快適をより高度に実現する三菱電機の総合技術力を結集した」と胸を張る。
パナソニックも「車載機器事業」を業績浮揚のエンジンの一つと位置づける。同社の12年度の車載機器事業は売上高約1兆円だった。これを18年度には2兆円へと倍増する青写真を描く。
◆電池生産を増強
特に車載用電池分野は、成長の原動力と期待が高い。パナソニックは10月末、EVベンチャーの米テスラとリチウムイオン電池の供給を拡大する契約を締結。2012年から15年の4年間だった供給契約の期間を延長し、14年から17年までの4年間で、約20億個を供給する。これに伴い、住之江工場(大阪府)の生産能力を増強する予定だ。
ただ、自動車分野を狙うのは韓国など海外の電機メーカーも同じ。先行する日本勢も独自技術などの裏付けがなければ、単なる価格競争に陥りかねず、企業やグループの枠を超えた戦略の構築が不可欠だ。
(この連載は田辺裕晶、飯田耕司、小島清利が担当しました)