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「スマホ高い」割安サービス広がる 通話アプリや格安SIMが続々登場

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「スマホ高い」割安サービス広がる 通話アプリや格安SIMが続々登場

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MVNO契約数  高いと不評のスマートフォン(高機能携帯電話)のデータ通信料や通話料を抑える新たなサービスが続々登場している。

 通話料を半額以下にできる“通話アプリ”が徐々に普及。独自のSIMカードを提供し、スマホに差し込めば、高速データ通信サービス「LTE」の料金が大幅に安くなるサービスも人気だ。NTTドコモなど携帯大手3社の脅威となるか。

 「090」「080」変わらず

 「風穴を開けようというわけではないが、通話料を節約するには有効なサービスだ」

 楽天のグループ会社、フュージョン・コミュニケーションズの相木孝仁社長は、5日から始めた新サービス「楽天でんわ」の普及に自信を示す。大手通信事業者が横並びで30秒21円の通話料を設定しているのに対して、新サービスは半額の10.5円。専用の通話アプリをダウンロードすれば利用でき、すでに10万件以上登録された。

 通話アプリは、無料通話「LINE」が普及するが、一般の携帯電話番号や固定電話にかけられない。「050」で始まる番号が付与される格安IP電話もあるが、番号が変わるデメリットがあった。

 これに対し、楽天でんわは「090」や「080」の番号のまま通話料が安くなる。フュージョンが保有する基幹通信網と携帯各社のネットワークを相互接続。入り口と出口のネットワーク接続地点2カ所で計約4円の接続料を支払っても「利益は確保できる」(国重惇・楽天副社長)仕組みだ。ジーエービーが提供する「G-Call」など同様のサービスもあり、今後、さらに広がりそうだ。

 攻められる側の大手携帯電話事業者は総じて静観する。「無料通話アプリも普及しており、影響はないのでは」(ソフトバンクモバイル)とみている。

 「時限的なサービスではないか」(KDDI幹部)とみる向きも多い。現在、データ通信専用で使われているLTEで、音声も提供されるようになれば、通話料金は大幅に安くなり定額通話も可能。そうなれば「意味のないサービスになる」(同)というわけだ。

 LTEも月1000円以下

 しかし、そのLTEの割安サービスもどんどん増えている。月額1000円以下もめじろ押しだ。ドコモなど大手通信事業者のLTEネットワークを借りるMVNO(仮想無線通信事業者)が、利用者情報などが記録されているSIMカードを独自に提供。日本通信やNTTコミュニケーションズに加え、インターネット接続事業者も相次いでサービスに参入している。

 データ通信容量や通信速度に制限があるが、大手3社が横並びで月額5460円に設定している定額パケット通信料に比べ、大幅な節約になる。

 日本通信などは、月額2000円前後でデータ通信と音声電話ができるサービスの提供も始めた。

 従来、SIMカードは契約した通信事業者の端末しか使えなかったが、現在は海外製スマホや中古スマホに差し込めば利用できる環境が実現。「安いスマホをネット通販で輸入して、格安SIMを差し込んで使っている。特に不便はない」(40代男性)という声もある。

 民間調査会社のMM総研によると、2013年3月末のMVNO契約数は前期比61.3%増の1037万回線と急増。利用者の選択肢は確実に広がってきた。(芳賀由明)

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