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ドコモ「ツートップ」は1回限り CMはかっこよかったが…力及ばず
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「かっこよすぎる!」
セクシーにチェロを弾きまくる謎のイケメン2人組が話題を呼んだNTTドコモの夏のスマートフォン(高機能携帯電話)CM。時折、お互い顔を合わせて挑発しながら繰り広げるチェロ・バトルが視聴者をくぎ付けにした。
CMで激しい演奏パフォーマンスを見せたのは「2CELLOS」。クロアチア出身のチェロによる若手デュオだ。チェロにとりつかれたような演奏スタイルが斬新で、卓越したテクニックが拮抗(きっこう)する。強烈なインパクトを与えることから、ほぼ無名にもかかわらずドコモは採用した。
苦戦続きのドコモはこの夏、巻き返しを図るためスマホの推奨2機種を「ツートップ」と表現。韓国サムスン電子の「ギャラクシー」とソニーの「エクスペリア」を二枚看板とし、消費者に分かりやすく伝えることに全力を挙げた。
この二枚看板をチェロを弾く2人に見立て、黒い衣装のステファン・ハウザーがギャラクシーに、白い衣装のルカ・スーリッチがエクスペリアになり変わる。肩を並べるテクニックのチェロの2人が、流れる映像の中でスマホ2機種に変わるため「機能は互角」とのイメージが強く残り、まさにドコモのツートップというわけだ。
撮影は都内で行われた。呼吸がぴったり合う2人だけにスムーズにいったという。人気に火が付きCM曲はその後、「影武者」という曲名で発売。2CELLOSの知名度をぐっと上げたツートップCMだったが、ドコモの推奨2機種の方は、ソフトバンクやKDDI(au)が扱う米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の対抗馬としては力及ばず、残念ながら顧客流出に歯止めがかからなかった。
9月にはドコモがアイフォーン発売に踏み切り、「ツートップ」と表現する宣伝手法は1回限りで終了。話題を集めたツートップCMも最初で最後となった。
一方、ドコモのスマホ役でおなじみの俳優、渡辺謙さんが出演するつながりやすい通信をアピールするコミカルなCMも引き続きヒット。
渡辺さんが、海外で活躍するプロサッカーの本田圭祐選手や、ロンドン五輪金メダリストでプロボクサーに転向した村田諒太選手のスマホを演じる作品が好感度を上げた。スポーツ選手の登場で、途切れない強固な通信と印象付けた。
ドコモの2013年度のCM好感度は、前年度と同じ第3位をキープ。安定した強さを示した。