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北米自動車ショー 新市場の燃料電池車とITに脚光
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北米自動車ショーでホンダが発表した高級車ブランド「アキュラ」の新型セダン試作車「TLXプロトタイプ」=14日、米ミシガン州デトロイト 【デトロイト=柿内公輔】北米国際自動車ショーでは、成長への期待が高い燃料電池車やIT(情報技術)分野など新技術も注目を集めた。
トヨタ自動車は米ラスベガスで開かれた家電見本市に続き、燃料電池電気自動車(FCEV)の試作車を公開。同様にホンダも新型FCEVの試作車を出展した。ともに2015年の市販化を目指しており、ホンダはGMとの共同開発を進めている。
自動車大手は、厳しい環境規制を導入したカリフォルニア州をはじめ、米国が燃料電池車の主戦場と見込む。水素ステーションの普及が課題だが「電気自動車(EV)以上に期待できる」(トヨタ)との声は根強い。
一方、次世代技術の自動運転車では、日産がEV「リーフ」を元にした試作車を出展。「発進や停止で制御しやすい」とEVとの相性の良さを強調して、20年までの実用化を目指す。
自動車メーカー以外では、デンソーが音声や光で危険を知らせる機器を出展したほか、アイシン精機は自動駐車システムの最新技術を公開した。