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【午年に翔ける】大和証券グループ本社社長・日比野隆司さん(58)

ニュースカテゴリ:企業の金融

【午年に翔ける】大和証券グループ本社社長・日比野隆司さん(58)

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大和証券・日比野隆司社長  ■「ファンドラップ」シェア4割死守

 --アベノミクスの期待と課題をどうみるか

 「農業や医療などの規制改革や成長戦略に力を注ぎ、金融市場によく目配りをする経済政策というものに期待している。これまでのスタンスの通り、成長重視でやっていただきたい」

 --株価の見通しは

 「今年は消費税増税などの課題があるが、年末にかけての日経平均株価は2万円程度まで上昇すると見込んでいる」

 --1月から始まった少額投資非課税制度(NISA)に対する期待はどうか

 「新規の口座開設数が通常の倍のペースで増えており、NISAをきっかけに投資を始めるなどの波及効果を見込んでおり、インパクトは大きいと期待している。足元ではデフレ脱却の可能性が高まっており、制度実施のタイミングも良かったのではないか。これから投資を始める方々には、この機会を使ってぜひ成功体験を共有していただきたい」

 --証券会社や信託銀行に資金を預け、運用をプロに任せる金融サービス「ラップ口座」事業の展望は

 「ラップ口座については、比較的少ない資金でもプロに運用を任せられる『ファンドラップ』に注力している。現在40%台のシェアは今後も維持していく。米国では274兆円(一昨年末時点)以上の市場規模がある。(株式相場に詳しくない)高齢者の資産運用にも向いている商品で、日本ではまだまだ成長の余地がある。他の証券会社も販売に力を入れ始めているが、『ファンドラップなら大和だ』というステータスを他社に譲るわけにはいかない」

 --海外事業強化については

 「現在は最終赤字の状況だが、今年には黒字化できると考えている。基本的に、日本の企業が国際的に展開する部分は全部やりたい。主力地域の東南アジアにおける(金融機関との)業務提携はほぼ完了しており、今後は提携の『実』を上げていく。資本業務提携がいいという状況があれば、それも考えていく」

 --重要視する国はあるか

 「特にミャンマーの潜在的な成長ポテンシャルは他の東南アジア諸国より高いとみており、これはすべてとろうという意気込みで取り組みを強化していく」(佐藤裕介)

                   ◇

【プロフィル】日比野隆司

 ひびの・たかし 東大法卒。1979年大和証券入社。2004年常務執行役員などを経て、11年4月から現職。岐阜県出身。

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