SankeiBiz for mobile

「本命チョコ」原点回帰で高級品強化 大手百貨店、バレンタイン商戦熱気

ニュースカテゴリ:企業のサービス

「本命チョコ」原点回帰で高級品強化 大手百貨店、バレンタイン商戦熱気

更新

松屋銀座が販売するラトビアのブランド「エミルス・グスタフス」のチョコレート「ジュエリー」(24個入り1万8900円)=東京都中央区  今月下旬から本格化するバレンタイン商戦に向け、大手百貨店が高級チョコや組み合わせギフト用の商品を強化している。近年は女性同士で交換する「友チョコ」など男子不在のバレンタインが定着しつつあったが、今年は「本命チョコ」に原点回帰。景気回復で温かくなった働く女性の懐に訴える作戦だ。

 「今年は義理チョコは扱いません」

 こう意気込むのは松屋銀座食品部の今井克俊バイヤー。同店ではラトビアのブランド「エミルス・グスタフス」のチョコレート「ジュエリー」(24個入り1万8900円)など5000円以上の商品が2割を占める。

 高級品として知られるタヒチ産のバニラを使った独自商品など「商品の背景や物語性を強調したチョコ」(今井氏)を重点的に品ぞろえ。客単価が前年に比べ1000円程度上がると予想しており、商戦全体でも前年比20%増の売り上げを見込んでいる。

 大丸松坂屋百貨店が実施したアンケートによると、今年は家庭用や自分用チョコの予算が下がるなか、本命チョコの予算は3001~5000円と答えた人が昨年の14%から30%に増加。「大切な人にはお金を使おうという意識が強まっている」(広報)といい、4000円以上のチョコの数量を2割増やして対応するという。

 高島屋新宿店ではチョコと小物のセット販売で、客単価アップを狙う。「大切な人に贅沢(ぜいたく)を」をテーマに今年初めてバレンタインの特設売り場に専用のコーナーを設置。「キッチン男子」や「キレイめ男子」などに分類し、男性の特徴に合わせてチーズナイフ(6825円)や革のポーチ(1万6800円)などの小物を提案する。

 店頭での商戦は今月下旬からが大半だが、すでにインターネット上の予約を受け付けている社も多い。

 昨年12月からネット予約を始めたそごう・西武は12日までの売上高が前年比65%増。同社最高値の金箔(きんぱく)を貼ったハイヒール形のチョコ(1万2600円)にも予約が入り、客単価も5%アップと滑り出しは好調だ。

 今年のバレンタインは金曜日。「勤務先や取引先向けのチョコが売れる平日の方が売り上げが多い」(大手百貨店)という。 

消費税増税前では最後のバレンタインとなるうえ、曜日も最適とあって、商戦はチョコも溶ける熱さになりそうだ。(松岡朋枝)

ランキング