高級ビール市場、大手4社の競争激化 サントリー「プレモル」新商品投入へ
更新サッポロビールは消費税率引き上げ後に、より高級な新商品を出して他社との差別化を図る。販促費も昨年より40%増やし、先行する「エビス」のブランド力向上を目指す計画だ。
競合他社が相次いで強化を表明する中で、「競い合いで市場の10%成長もありうる」(水谷常務)とみるサントリーは、販促キャンペーンなどで顧客層を広げ、プレモル全体で2%の販売増を目指す。
高級ビールは従来品より1~2割高値に設定でき、収益性が高い。各社は、日常性が高く消費量の多い「第3のビール」にも注力しており、高価格帯と低価格帯の双方で顧客ニーズを取り込めるかどうかが業績を大きく左右する。
ビール各社の商品戦略
商品名 特徴と戦略
アサヒビール ドライプレミアム スーパードライと同じ酵母、国産麦芽を使用。
今月18日から通年販売
キリンビール 一番搾りプレミアム 低温で抽出した一番搾り麦汁を使う瓶製品。
中元期にギフト限定発売
サントリー酒類 ザ・プレミアム・モルツ 欧州産ホップと天然水で醸造。
サーバーがもらえるキャンペーン実施
サッポロビール エビス 誕生124年、通常のビールと比べ1.5倍の熟成時間。
販促費を4割増に
