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【挑む】ガルフネット・石川純一社長 流通業特化のICT基盤を一括提供

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【挑む】ガルフネット・石川純一社長 流通業特化のICT基盤を一括提供

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 飲食店や小売店などの全国チェーンを展開する企業は、数多くの店舗、従業員を抱えている。共通の悩みは多店舗化の進展に伴って業務の煩雑さが増している点だ。ガルフネットはこうした流通業向けに特化したICT(情報通信技術)ソリューションを提供しており、石川純一社長は「サービスはほぼ完成形に近づいている。これを武器にさらに飛躍を遂げたい」と話す。

 --他社と違う強みは

 「業務システム、ネットワーク、情報系アプリ、勤怠勤務管理システムなどを一括で提供していること。それぞれのサービスを個別に提供している企業はあるが、システムトラブルが発生した場合は厄介だ。解決するために別々の会社に問い合わせをしなければならないので、半日から1日を要してしまうこともある。その点、当社はワンストップで速やかに対応できる」

 --顧客のメリットは

 「当社はシステム会社ではなく、『経営問題解決屋』だと自負している。象徴的な事例は24時間年中無休のコールセンターで相談を受け付けていること。『店長がいないので開店できない。どうしたらいいか』という問い合わせにも対応している。本社機能のアウトソーシングも請け負っている。急速に店舗展開をしている会社の場合、出店準備ばかりに関わっていて、本部としての管理業務にまで手が回らないからだ。依頼を受ければ当社から人材を派遣する」

 --起業のきっかけは

 「NECに勤務していたときに衣料品販売チェーン『しまむら』の業務支援システムの担当を10年近く続けた。同社の店舗展開に関わることで、流通業界の大変さが分かり、ICTを活用して業務を支援したいと思うようになった」

 --コスト削減や合理化にはどこの会社も苦労している

 「eコマース(電子商取引)が普及し便利になったが、物流への負荷が大きくなっている。今後その傾向は、さらに強まっていくだろう。物流コストを抑制するには合理化が不可欠。例えば居酒屋の場合、同じ問屋に発注をしていることが多いが、当社がまとめて共同購入のような方法で注文し、共同輸送する手法を導入していけば、コストの削減にもつながって環境負荷も軽減できる」

 --350社、5万店を超える顧客がいることで豊富なビッグデータを保持している

 「当社のビッグデータを活用することで、商品価値の適正化を図ることもできる。例えばサンマが豊漁だった場合、ビッグデータを解析して需要を予測して冷凍保存し、タイミング良く出荷することにより、値崩れを防ぐことができる。生産者は適正な利益を得ることができ、加工業者は低コストで原料を仕入れることができる。これによって新しい市場を形成できるかもしれない。現在の売上高は30億円だが、流通の活性化を武器に10年後には200億円にまで成長させたい」(佐竹一秀)

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【プロフィル】石川純一

 いしかわ・じゅんいち 東京理科大工中退。1982年NEC入社。流通企業向けのICTシステムを手がける。94年ガルフネットコミュニケーション(現ガルフネット)を設立し、社長就任。52歳。大阪府出身。

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【会社概要】ガルフネット

 ▽本社=東京都江東区亀戸1-4-2 Daiwa錦糸町ビル3階

 ▽設立=1994年2月

 ▽資本金=6億5600万円

 ▽従業員数=250人(グループ全体)

 ▽事業内容=チェーンストア向けのICTソリューションサービス

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