強大なサムスンに隙はあるか ソニー真っ向勝負、パナソニックは別の道へ
更新「無謀な決断だ」「テレビの二の舞いになる」
2月6日、2014年3月期連結業績予想を下方修正したソニーの平井一夫社長が今後の方向性として「スマートフォン(高機能携帯電話)に経営資源を集中する」と発言したことに対し、複数の関係者は懐疑的な目を向けた。
スマホ市場は中国企業などの躍進で価格競争にさらされ、今後は頭打ちが予想される。業界首位の韓国サムスン電子ですら「スマホの次」の模索に躍起になっているほどだ。
シェア3位に意欲
そんな激戦区に未来はあるのか。「ソニーこそ発想力で次を担う製品を打ち出すべきだ」(岩井コスモ証券投資調査部の有沢正一副部長)との声は少なくないが、それでも平井社長は6位以下(シェア3%前後)に甘んじているスマホ分野で「シェア3位を確実にする」と意欲をみせる。
