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【ステップアップ】中野BC ノンアルコール梅酒参入
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うめジュレップを企画・開発した女性社員 ■カフェ開拓 売り上げ3倍目標
梅果汁飲料メーカーの中野BCは、ノンアルコールの梅酒テイスト飲料事業に参入した。新たな販路であるカフェやレストランで、お酒を飲まない人の需要を開拓。3年後には3倍の売り上げを目指す。ノンアルコール飲料市場はビールテイストのほか、梅酒テイスト、カクテルテイストなどの広がりをみせ、2009年から12年までの3年間で4倍の規模に成長。今後もさらなる拡大が見込まれている。
同社のノンアルコールの梅酒テイスト飲料「うめジュレップ」は、地元・和歌山特産の南高梅を主原料に加工した梅果汁と梅シロップを使い、天然の梅の果実が持つ本来の酸味やフルーティーな香りを生かした。酸味と甘みをバランス良く配合し、梅の味とアルコール感のある味わいを実現している。
商品は、プレーンタイプに加え、レモンとショウガを加えたものと、国産のユズを加えた味の計3種類を用意。大人はノンアルコール梅酒として、子供でも健康的な梅ジュースとして楽しむことができる。
開発のきっかけについて中野幸治副社長は「ノンアルコールビールの市場は伸びている。同じように梅酒にもノンアルコールの需要はあると考えた」と話す。
中野BCは、06年にユズ、イチゴ、レモンなどをブレンドした「カクテル梅酒」シリーズを発売し、大ヒットを記録した。同社の梅酒の売り上げは04年は4000万円ほどだったが、09年には約10億円と、約25倍に急成長している。カクテル梅酒はその後も種類を増やし、今では25種類を展開する看板商品となっている。
梅酒の看板商品化に貢献したのは、09年に発足させた女性社員のマーケティング部署だった。「梅酒のメーンターゲットは女性。酒造メーカーは男社会だが、女性の目線は不可欠だと思った」と中野副社長は狙いを語る。カクテル梅酒の新商品開発のほか、瓶やラベルのデザイン、ネーミングなどの商品作りを推し進めている。
うめジュレップの開発チームは、研究所、営業、マーケティングから女性5人を集結させて12年4月に発足。コンセプトからテイスト、デザインまで全面的につくり上げた。居酒屋だけでなく、カフェやレストランへも販路を拡大させるため、パッケージには、梅、ユズ、レモン、ショウガの果実と花をあしらい、かれんなデザインに仕上げている。
中野副社長は「中長期的には少子高齢化が進み、嗜好(しこう)の変化もあり、酒を飲む人はさらに少なくなる。そのときにも選んでもらえるようにしたい」と息の長い商品として育成していく考えを示している。(佐竹一秀)
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【会社概要】中野BC
▽本社=和歌山県海南市藤白758-45
▽設立=1961年11月
▽資本金=8000万円
▽従業員数=191人
▽売上高=31億円(2013年10月期)
▽事業内容=梅酒・日本酒などの酒類、梅酒を中心とした機能性食品の製造・販売