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XPサポート終了…切り替え間合わない自治体も 情報漏洩リスク

ニュースカテゴリ:企業の情報通信

XPサポート終了…切り替え間合わない自治体も 情報漏洩リスク

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ウィンドウズXPのサポート終了で、買い替えでにぎわう家電量販店のパソコン売り場=東京都豊島区のビックカメラ池袋本店パソコン館  パソコン(PC)に多く使われている米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のウイルス対策などのサポートが終了した9日、奈良県内では生駒市や橿原市などの自治体が、予算やシステムなどの問題で後継OSへの切り替えが間に合わなかった。

 切り替えず使用し続ければ、外部から標的のPCに不正侵入してデータの詐取や破壊、改(かい)竄(ざん)などをする「サイバー攻撃」に狙われたり、悪用される危険性もある。総務省はXPの使用停止を通知しており、未更新の自治体担当者は「市民に被害を及ぼさないように、早急に切り替えたい」としている。

 自治体では、職員のPCを、ホームページ作成などのためインターネットに接続可能な「情報系」と、個人情報などを扱うためインターネットから独立させた「基幹系」に分けている場合が多い。

 後継OSへの切り替えは、外部から攻撃される危険性の高い情報系のPCを優先して進めている。

 しかし9日の時点で、生駒市では情報系PC約500台のうち約300台を更新できなかった。橿原市でも、情報系PC約800台の一部が未更新の状態。

 いずれも、市役所内のPCで使用していた事務処理システムや庁内LANが後継OSに対応していなかったため、更新が遅れた。

 橿原市の担当者は「システムの切り替えに予想以上の時間がかかっている。職員にはインターネット利用の注意喚起をしながら、早急に更新させたい」。生駒市の担当者は「更新までの間は市販のウイルス対策ソフトなどを利用し、セキュリティーを維持したい」としている。

 両市は今年度中の更新完了を目指すとしている。

 一方、奈良市では基幹系PC約200台、大和郡山市でも基幹系PC約100台が未更新の状態。両市は内規で職員に、外部メモリ接続などを禁止し、基幹系PCへのウイルス感染防止に努めている。

 県は、職員に割り当てた全PC約4400台のうち、XPを使用していた約2200台を昨年10月、約2億6千万円かけて後継OSに更新し終えた。

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