SankeiBiz for mobile

【パソコンスキル新時代 Odyssey】(7-5)

ニュースカテゴリ:企業の情報通信

【パソコンスキル新時代 Odyssey】(7-5)

更新

「MOS/ACA世界学生大会2013」に出場した日本代表の6人=米ワシントン  □【パソコンスキル新時代 Odyssey communications】

 ■世界学生大会 90カ国65万人参加

 MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)を取得した世界の学生を対象に、アプリケーションソフトのスキルを競う国際的な大会が、「MOS世界学生大会」だ。この大会は、2003年から毎年開催されており、13年は「MOS/ACA世界学生大会2013」として7月31日~8月3日(現地時間)、米ワシントンで決勝戦が実施された。「MOS世界学生大会2013」には世界90カ国から延べ65万人の参加があり、日本からは延べ4万5000人がエントリー。大会の開催も11回目を迎え、マイクロソフト オフィスのオリンピックと呼べる規模にまで成長した。

 決勝戦では各国から選抜された代表たちが一堂に会して、それぞれエクセル、ワード、パワーポイントのスキルを競いあう。参加国数、参加人数は年々、広がりを見せており、2013年大会では、アジアの常連国である中国、韓国、シンガポールに加え、ベトナム、マカオ、タイといった“新興国”の上位入賞が目を引いた。マイクロソフト オフィスのグローバルな広がりと浸透を感じさせる結果となった。

 また、昨年新たに開催された「ACA世界学生大会2013」にも、世界各国から延べ5万9000人が参加。MOSと同様、アドビ認定アソシエイト(ACA)の資格取得を通じ、各国の代表がアドビシステムズのパソコン用画像処理ソフト「Adobe Photoshop」を使って競いあう。次世代のデザインプロフェッショナルの育成が目的だ。決勝戦では「The Global Fund for Children」という全世界規模で子供たちの支援を行っている団体のポスターを制作するという課題に挑んだ。作品制作という課題だけに、技術とともに感性や個性も評価される。

 両大会には、国内試験で高得点を獲得した学生の中から、小論文や面接などを通して6人が日本代表として参加。そのうち5人が上位10位入賞を果たす活躍を見せた。

 「MOS/ACA世界学生大会」に参加した学生は、技術を競いあうと同時に、表彰式やレセプションなど、さまざまな国際交流の機会を得る。グローバルな舞台での競争や、各国の学生たちとの交流は、就職を控えた学生たちにとってモチベーションを高める重要な機会になることは間違いない。パワーポイント2007部門で世界第4位に入賞した新潟県出身の和久井康太さんは「一つの目標に向かって競いあうという体験を通じて、自分の視野や可能性が広がったことを感じています。“世界に挑戦できた”という経験をもとにグローバルな視野や切磋琢磨(せっさたくま)する精神を忘れずに頑張りたい」と、世界大会での経験を振り返る。

 今年の「MOS/ACA世界学生大会」の決勝戦は7月27日(日)~30日(水)、米カリフォルニアで開催予定だ。

                   ◇

 ■MOS/ACA世界学生大会 公式サイト

 http://www.odyssey-com.co.jp/competition/

ランキング