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証券大手10社、全社が増益 アベノミクス効果 大和など過去最高益

ニュースカテゴリ:企業の金融

証券大手10社、全社が増益 アベノミクス効果 大和など過去最高益

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 大手証券5社とネット証券5社の2014年3月期連結決算が30日、出そろった。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による株式市場の活況の恩恵を受けて各社ともに好業績を確保。ただ、14年1~3月期の収益は各社ともに減速傾向にあり、15年3月期も同水準の収益を確保できるかは、今後の市場動向に大きく左右されそうだ。

 最大手の野村ホールディングス(HD)など、10社はいずれも前期比で大幅な増益となった。株式などの売買が増え、手数料収入が大きく伸びたことが影響した。

 大和証券グループ本社の14年3月期の最終利益は、前期比2.3倍の1694億円に拡大。1990年3月期の1640億円を抜いて24年ぶりに過去最高益を更新した。大和の小松幹太最高財務責任者(CFO)は「安定的収益があり、ビジネスラインを拡大してきたことが功を奏した」と述べた。

 30日に発表した野村HDの14年3月期の最終利益は、前期からほぼ倍増の2135億円となり、2006年3月期以来8年ぶりの高水準を記録した。

 SMBC日興証券は、09年に三井住友フィナンシャルグループに入って以降の最高益を計上。三菱UFJ証券HDも、05年の会社発足以来、売上高にあたる純営業収益と最終利益ともに過去最高を記録した。いずれも株式の売買手数料の伸びが収益を押し上げた。

 ただ、株式市場が低迷した14年1~3月期は多くの会社の業績が伸び悩み、15年3月期業績への懸念も強まる。14年1~3月期の最終利益が前年同期比26%減の613億円だった野村の柏木茂介CFOは「足元でエクイティ(株式)が不安定な動きをしていることが影響している」と指摘している。

 証券大手各社の2014年3月期決算

             純営業収益        最終利益

 野村HD       1兆5570(▲14.1) 2135( 99.2 )

 大和証券グループ本社   5419( 29.9) 1694(  2.3倍)

 三菱UFJ証券HD    4506( 47.2)  977(  2.1倍)

 SMBC日興証券     3279( 19.4)  646( 41.3 )

 みずほ証券        3231( 25.6)  512( 78.6 )

 SBI証券         699( 72.7)  180(  2.7倍)

 楽天証券          445( 89.9)  126(  2.3倍)

 松井証券          387( 94.5)  163(  2.5倍)

 マネックス証券       346( 67.5)   83( 10.0 )

 カブドットコム証券     212( 85.5)   66(  2.9倍)

 ※単位:億円。カッコ内は前期比増減率%。▲はマイナス。野村は米国会計基準

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