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“カリスマ後”井上氏、問われる手腕 オリックス、宮内氏退任を正式発表

ニュースカテゴリ:企業の金融

“カリスマ後”井上氏、問われる手腕 オリックス、宮内氏退任を正式発表

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自らのシニア・チェアマンへの就任を発表するオリックスの宮内義彦氏(右)と次期グループCEOの井上亮氏=8日午後、東京都千代田区  オリックスは8日、井上亮社長(61)がグループ最高経営責任者(CEO)を兼務する人事を発表した。宮内義彦会長兼グループCEO(78)は退任し、新設するシニア・チェアマンとして後見役を務める。6月24日の株主総会後の取締役会で正式に決める。リース会社を中心とするグループ企業を33年間率い、世界有数の総合金融会社に育てたカリスマ経営者の宮内氏は取締役を退き、第一線から外れる。転換期を迎える同社の成長を、どのようなかじ取りで持続するのか。後を託された井上氏は、重い課題を背負う。

 「今が次のステップに移る最高のときではないか」。8日の会見で宮内氏はこう語った。

 1980年の社長就任後から事業の多角化や海外展開を進め、バブル崩壊や金融危機に見舞われても赤字に転落させることなく乗り切り、8日発表した2014年3月期の連結決算は売上高に当たる営業収益が前期比27.1%増の1兆3417億円と過去最高を記録。最終利益も66.9%増の1867億円を確保し、最高のタイミングでの交代発表となった。

 実は宮内氏は、3年前に井上氏を社長に指名したときから後継のCEOと決めてきた。その後は、自らに集中する権限を井上氏に移す期間でもあった。宮内氏が出張などで不在時に投融資などの重要事項を決定すると、井上氏は翌日呼び出され「これをなぜ通したのか」と問われることも常だったという。

 オリックスは宮内氏の強烈なリーダーシップで急成長を実現してきた。半面、新体制でこれまでと遜色ない成長を続けるのは容易ではない。井上氏は「宮内イズム、オリックス独自のDNAをさらに進化させ、次の50年の一歩を踏み出したい」と抱負を語った。(万福博之)

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