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オフのプール水質改善に威力 宇部マテリアルズなど 洗浄剤を全国展開
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マグクリーンSP投入前のプールの水は緑色に濁っていた(写真下)が、投入後はきれいに保たれた オフシーズンに水を張ったまま放置されている小中学校などの屋外プール。乾燥による劣化防止と防火用水を確保するためだが、水の腐敗や外部からの有機物の混入によって藻やコケ、ヌメリが発生して緑色に変色し見た目も汚い。
しかも、こびりついた藻やコケの清掃除去は重労働で、プール開きに当たり大変な負担になっていた。そんな悩みから開放する洗浄促進剤が売り出された。
◆販売店の募集開始
宇部マテリアルズ(山口県宇部市)と環境改善剤を扱うICD(東京都港区)が製造・販売する「マグクリーンSP」で、昨年9月に東京都の30校が初めて採用した。
販売を担当するICDは東京都の公共プールで2011~12年、(1)放置期間の水質改善(2)藻やコケの付着度合(3)清掃時間の短縮(4)転倒防止のためのヌメリ除去-などについて実証実験を行った。
その結果、マグクリーンをプール水面に散布するだけで、オフシーズンに放置されているプールの水をきれいに保つとともに、プール底面の藻やコケが剥離してこびりつかないため、使用前の清掃時間を大幅に短縮できることが認められた。
清掃時間の短縮だけでなく、ヌメリがなくなるため滑って転ぶ事故を防ぐことができる。また、汚れが簡単に取れるため、プール表面に過度の負担をかけることがなく、塗膜や素材を傷つけないことも証明された。
これを機に、関東・関西・東海を中心に採用校は200まで広がった。
自信を深めたICDは、マグクリーンの普及を目指し全国規模で販売店の募集を開始。すでに関東・関西を中心に11社と契約しているが、九州や東北などからも問い合わせが来ており、希望社が多い関東から先行して説明会を開いている。
◆無償デモでアピール
一方で、学校のプールの洗浄剤として採用されるには、自治体ごとの教育委員会の了承が必要なため、まずは関東の教育委員会を訪問。今年の清掃が始まる6月まで無償でデモンストレーションを実施し、採用を呼び掛ける。今月だけですでに9カ所(4自治体と国土交通省)でデモを行い、手応えを感じている。
これを受け、ICDは6月15日から、マグクリーンの総販売元を、同社環境事業部の渡辺和雄氏が独立して同日設立するクリーンアーステクノロジー(CET、東京都港区)に移管。代理店契約もICDからCETに切り替え、販売網を全国に広げる考え。
プール清掃は通常、堆積(たいせき)したヘドロを除去し高圧洗浄後、ポリッシャーなどを使って、こびりついた汚れを研磨。その後、塩素系薬剤を使用し壁面などをブラッシングする。頑固な汚れは塗膜に負荷をかけることになり、それにより塗膜がはがれるとコンクリートが劣化。藻やコケの根がはがれにくくなり、プールの維持管理費などに負担をかける。
マグクリーンは海水から抽出された天然成分の薬剤で、主成分は水酸化マグネシウム。医薬品や食品添加物、サプリメントにも使用されており、取り扱いも安心・安全だ。25メートルプールの場合、マグクリーン20キロ(3万円)を水溶液にして水面から直接散布する。1回の散布でオフシーズン期間中、効果は持続するという。