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機密文書、出前で溶かして消す SGムービング 引っ越し業界初
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SGムービングの機密文書出張溶解サービスで投入される専用車両(同社提供) 佐川急便などを傘下に持つSGホールディングスの引っ越し子会社、SGムービング(東京都江東区)は、企業や官公庁などに専用車両で出向いて、事務所移転などで不要になった機密文書を破砕、溶解して“消す”サービスを始めた。引っ越し業界では初めて。従来のように廃棄のために外部へ持ち出す必要がなく、情報漏洩(ろうえい)の恐れがない。
このサービスは、4トントラックに積まれた破砕・溶解機に、不要な機密書類を段ボールごと投入し、3~5センチ大に裁断したあと、溶剤でインクを落とす。処理後の紙はトイレットペーパーなどに再生する。
専用車両の破砕・溶解機の処理能力は1時間に200キログラム。段ボール入り書類15キログラムの場合、約4分で処理が完了するという。紙類以外にも、DVDの裁断処理も引き受ける。
現在、東京都内とその周辺で専用車両1台を使ってサービスにあたっているが、6月にはもう1台増やす。さらに年内にあと2台増やし、近畿・東海地区でもサービスを始める。地方の引っ越し会社などと提携し、3年後には全国展開する計画だ。
費用は1トン分の書類を廃棄する場合、1キログラム当たり約60~70円と、一般的な古紙回収費用の2倍前後。だが「その場で廃棄文書を処理するため、情報漏洩リスクがないことで、他の古紙回収サービスと差別化できる」(SGムービング)としている。
機密文書の廃棄は、専門の廃棄物処理業者に委託し、業者が書類を処分場に持ち込むケースが多いが、紛失などによる情報漏洩への懸念があった。またシュレッダーで裁断した場合、紙の繊維が細かく切断されるため、リサイクルが難しかった。