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【トップは語る】楽天証券社長・楠雄治さん(51)

ニュースカテゴリ:企業の金融

【トップは語る】楽天証券社長・楠雄治さん(51)

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 ■スーパーのように金融商品を充実

 --少額投資非課税制度(NISA)などで株式市場を取り巻く環境は変わりつつあるか

 「少しずつだが変わってきている。NISAが始まった当初は既存の個人投資家がNISA口座を開設していたが、最近は20代や30代の投資未経験の若い世代がNISAを始めるようになっている。楽天グループのサービス利用者からの流入も多い」

 --独立したフィナンシャルアドバイザー(IFA)を通じて金融商品を販売する事業に注力している

 「契約しているアドバイザーのほとんどは証券マン。手数料稼ぎに走ることなく、顧客と一生付き合っていくことができるので、今年に入ってからも契約の希望者は増えている。顧客にも専門家のアドバイスを受けたいというニーズがかなりある」

 --投資信託の販売にも注力している

 「投信は主力商品だ。現在のネット証券のビジネスモデルでは、6割の収益を稼いでいる日本株が重要なのは間違いないが、着実に資産形成をしたいという顧客が今後増えていく中で、中核商品は投信になる。スーパーマーケットのように金融商品を充実させることで、どんな市場環境の下でも、その環境に適した商品を提供していきたい」

 --コールセンターの陣容を拡大している

 「アベノミクスの影響で問い合わせが増え、東京と福岡にあるコールセンターのうち、福岡のフロアを拡張して人員を増やした。口座管理を担当している事務センターも夏頃までには福岡に移す」

 --東京証券取引所は取引時間の拡大を検討中だ

 「午後9時から11時までといった夜間に取引するようにすれば、メリットが大きいのではないか。ここまで議論して何もしないということはやめてほしい」

                  ◇

【プロフィル】楠雄治

 くすのき・ゆうじ シカゴ大経営大学院修了。1986年日本ディジタルイクイップメント(現・日本HP)入社。米コンサルティング大手A.T.カーニーを経て、99年DLJディレクトSFG証券(現・楽天証券)入社。執行役員マーケティング部長を経て2006年10月から現職。広島県出身。

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