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トヨタ、3年連続世界一も楽観できず…中国で苦戦、ライバル2社は絶好調
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トヨタ自動車は30日、今年上期(1~6月)の日野自動車、ダイハツ工業を含むグループ販売台数の合計が前年同期比3.8%増の509万7000台だったと発表した。上期として3年連続で世界首位となる見通しで、500万台を超えたのは初めて。
ライバルの独フォルクスワーゲン(VW)は約5.6%増の約506万台になったもようで、トヨタには届かない。31日の決算発表で正式な台数を公表する。米ゼネラル・モーターズ(GM)は1.4%増の492万台だった。
トヨタの世界販売の内訳は、海外が2.9%増の385万台で、国内が6.5%増の124万7000台。市場が堅調な北米で、スポーツ用多目的車(SUV)やピックアップトラックの販売を伸ばした。景気が回復基調にある欧州でも増加し、アジア地域の販売減をカバーした。
国内は、消費税増税前の駆け込み需要で1~3月の販売が好調に推移したことが大きい。ダイハツが過去最高の販売となったことも寄与した。
ただ、足元では中国市場に減速感が出ているほか、国内は増税による反動減も出ており、暦年で初の1000万台の達成に向けて、予断を許さない状況が続く。
また、欧州はVW、北米はトヨタなどと、市場をすみ分ける形で規模拡大を図ってきた両社が、新興国で全面対決するケースが目立ってきている。VW、GMとの三つどもえの戦いを繰り広げる中国では、日中関係の悪化などでトヨタが苦戦するのを尻目に、2社が大きく台数を伸ばしている。