輝き取り戻した新幹線「500系」 プラレールカー、カンセンジャーで表舞台へ
更新700系以降のカモノハシのくちばしのような先頭車両に比べ、500系は鋭くとがった飛行機のような形状で、つり上がったヘッドライトは、いかにも戦隊ヒーロー向きの風貌といえる。
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子供向け鉄道雑誌「鉄おも!」編集スタッフの桃根医(おさむ)氏は「誌面で子供からイラストを募集すると、500系新幹線が一番多く集まる。子供の人気は他を圧倒している」と太鼓判を押す。
カンセンジャーの握手会を開けば、事前告知なしでも常に数百人単位の家族連れが駆けつけるようになった。人気の高さを実感したJR西は、実際の鉄道利用につなげるため500系を使った特別列車を企画し、プラレールカーが誕生した。
JR西はこの際、JR九州の観光列車「あそぼーい!」など、子供にターゲットを絞った列車の成功事例も参考にした。
プラレールカー生みの親であるJR西営業本部観光列車開発担当課長の倉重雅彦氏は「プラレールカーは500系がなければ成り立たない。500系は、わが社にとって大事な集客ツールです。今後も、家族連れを呼び込むアイデアをどんどん出していきたい」と語った。
JR西日本が単独開発し、平成9年3月に東海道・山陽新幹線でデビューした。飛行機との乗客獲得競争を意識し、日本で初めて営業速度300キロ(当時は世界最速)を達成した。「のぞみ」などに投入され、東京-博多を最短4時間49分で結んだ。平成10年には鉄道友の会のブルーリボン賞も受けた。
