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男性化粧品、若年層「青田買い」 20代頭皮ケアスプレー・30代白髪染め

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男性化粧品、若年層「青田買い」 20代頭皮ケアスプレー・30代白髪染め

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30代の男性モデルをパッケージに採用したルシードの白髪染め「ワンプッシュケアカラー」  男性用化粧品の対象を若年層などに広げた新商品が相次いでいる。抜け毛防止の頭皮ケアスプレーや白髪染めなどで、20~30代向けに商品をアレンジ。メーカー各社は市場拡大を図るとともに、「青田買い」で将来の顧客の囲い込みにつなげる狙いだ。

 花王は30日、男性用ブランド「サクセス」から、20代向けの頭皮ケアスプレー「薬用スカルプスマッシュ」(市場想定価格700円前後)を発売する。洗髪後などにスプレーすることで、頭皮を清潔にしてかゆみ、ふけを防ぐ。抜け毛防止など育毛剤と同様の効果も期待できるが、あえてパッケージの前面には出さなかった。

 同社メンズヘルスケアグループの西島俊太郎さん(27)は「育毛はまだ早いという20代の頭皮のベタつきなど今の悩みへの対策として提案したい」と話す。パッケージも香りによってピンクや緑、青の3色をそろえ、30~50代の購入者が多い従来のサクセス製品の落ち着いた青色と差別化を図った。

 一方、マンダムは主力ブランド「ルシード」から白髪染め「ワンプッシュケアカラー」(972円)を25日に発売する。白髪染めの購買層は50代が中心だが「白髪が気になり始める30代の未使用者を取り込みたい」(商品PR室)。

 そのため髪の傷みの原因となる脱色成分を3分の1に抑え、茶系など3色の自然な髪色を用意。従来品の「髪の傷みにつながる」「真っ黒な髪色になる」などの不満に配慮した。

 容器を一押しするだけで染色剤がブラシに出る手軽な仕組みや、パッケージに30代の男性モデルを採用し普及を目指す。

 スキンケア用品でも、大塚製薬が20日に30~50代向け男性用ブランド「ウル・オス」から、1本で顔や身体の保湿ができる「スキンコンディショナー」(1620円)を投入。スキンケア初心者に浸透させたい考えだ。

 経済産業省生産動態統計によると、2013年の国内化粧品生産金額は1兆4270億円と、09年比で約3%増の微増にとどまる。

 だが、男性用スキンケア商品は3割以上伸びており、なお「未使用の層がいるので市場の拡大余地は大きい」(業界関係者)。各社の若年層などへの囲い込みで、市場の裾野はまだまだ広がりそうだ。(会田聡)

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