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欧州で「白物」競争激化 パナやサムスン、地元老舗と真っ向勝負
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パナソニックが欧州で来年3月までに発売する洗濯機。現地企業と初めて共同開発した=4日、ベルリン 世界最大級の家電見本市「IFA2014」が5日、ベルリンで開幕した。欧州でも省エネ性能の高さや無線ネットワークでつながる家電に関心が高まる中、パナソニックや韓国のサムスン電子が、高機能な調理家電や洗濯機など“白物”の展示を充実させ、地元の老舗メーカーと真っ向勝負する格好となった。
パナソニックは家電が調和する住空間全体を提案。生活シーンに応じた新たな家電の存在価値をデモンストレーションする。2015年度から欧州で本格展開するビルトイン(備え付け型)キッチンは、独自に温度調節するIHクッキングヒーターやオーブンで調理を実演。スロベニアの企業と共同開発した洗濯機は欧州で流行のデザインにパナソニックの省エネ技術「エコナビ」を搭載し、来場者の目を引いた。
韓国サムスン電子は昨年、白物家電の欧州での売り上げが一昨年に比べ30%伸びた。今回のIFAでは、欧州の著名シェフ3人と共同で設計したキッチン家電を発表。温度をLED(発光ダイオード)で可視化したIHヒーターや大型冷蔵庫、食洗機などでブランド確立を狙う。
「上質な白物は、ボッシュやミーレがベンチマーク(基準)になる」(パナソニックの本間哲朗役員)と、この分野で先行する独メーカーも黙っていない。ミーレは「今年のIFAで最高」とうたう省エネ性能の高い洗濯機を発表。欧州の省エネ新基準を満たした掃除機もアピールしている。
シーメンスやボッシュは、スマホと連動した備え付け型のキッチンの展示にスペースを割いた。洗濯機や冷蔵庫もビルトインするデザインに省エネ性能を向上しており、パナソニックやサムスンの攻勢に備える。
一方、大規模なブースを構えたソニーは収益の柱となるスマートフォン(高機能携帯電話)の新しい旗艦モデルや腕時計型端末をメーンに展示。75インチと65インチ型の曲面4Kテレビにも力を入れる。さらに、ハンドルにスマホやスピーカー、後景を撮影するカメラを収納した電動アシスト自転車も参考出品し、事業多角化のチャンスをうかがう。
景気回復が遅れていた欧州だが、今年下期は家電販売額が前年同期を上回るとみられ、出展者数は昨年から3%増えて1538の企業・団体と過去最高を更新した。閉幕する10日までに今年も販売店関係者や一般来場者など20万人以上が会場を訪れる見込みだ。(ベルリン 南昇平)