トヨタ、工場新設「解禁」秒読みか 決断求められる新たな成長戦略
更新メキシコ以外にも「解禁を見据え各地で設備投資の提案が出ている」(トヨタ関係者)といい、生産拡大の機運が高まっている。
ライバル追い上げ
トヨタはリーマン・ショック後の赤字転落や米国での大量リコール(回収・無償修理)、東日本大震災による供給網の寸断など度重なる逆風を経て、過去の拡大路線を封印。工場新設を原則凍結して既存工場の能力増強で対応する一方、徹底したコスト削減を行うなど筋肉質な経営体質の構築に努めてきた。
豊田社長は「1000万台という未知の世界で成長し続けるには、身の丈を超えた拡大は絶対にしない覚悟が必要」と指摘し、安易な拡大路線への回帰は認めない構え。欧米で環境規制が一層厳しくなり、自動運転をはじめ開発競争が急速に進むなか、今期は研究開発費に過去最高の9800億円を投じるなど商品力の強化を優先させてきた。
